2023.01.24
口内炎とは?
口内炎について
来週の前半頃からは今季一番の寒波襲来が迫ってくるようですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
寒さに負けずに元気に過ごされてますでしょうか?寒くなると動きも鈍くなりがちになっていませんか?
動きが鈍くなると体力も落ち気味になり、免疫も下がり気味に。そして色々な体の不調が現れやすくなってしまいます。疲れも溜まりやすくなりがちで、気がつくといつの間にかお口の中にポツッと口内炎ができている方もいらっしゃるのではないでしょうか?口内炎ができてしまうと、痛みによって食事するのが辛かったり、症状によっては会話をするのも億劫になってしまいます。この口内炎とは、口腔内やまたその周辺の粘膜に起こる炎症の総称を指します。よくできる場所は主に頬の内側、そして頬の内側だけではなく広い範囲で発症する炎症です。
口内炎をできた場所は痛みが伴い、また症状は軽いものから重度なものまでさまざまあります。一体この口内炎ははどうして発症してしまうのか、そして原因や対処法を本日は少しお話させていただきます。
口内炎の症状
一般的な口内炎は『アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)』と呼ばれ、頬や唇の内側・舌・歯ぐきなどの粘膜の部分が赤くなって腫れ、その腫れの中心に白くなったポツポツした斑点や浮腫ができます。このポツポツした白い部分はほとんどが米粒位サイズで、白や黄色の膜で覆われています。いわゆる潰瘍の症状です。この潰瘍の部分がご飯を食べた時にしみたり、痛みを感じたりするのです。激痛が走るといったような症状ではなく少ししみる程度で痛みも強くないようであれば比較的軽症と考えられます。
まだ軽症と考えられるこのような症状の場合は通常1〜2週間程度で治るのですが、場合によっては繰り返しできてしまう人もいらっしゃいます。 軽症で自然治癒するようであれば安心なのですが、状況によっては症状が重くなる場合もあるのです。悪化すると「びらん」と呼ばれるただれた状態になってしまったり、白い膜が覆ってしまったり、えぐれた穴や水疱ができてしまう場合もあります。そんな重症の口内炎に罹ってしまった場合は、口腔内はしみる程度ではおさまらず、食事や会話すらできなくなってしまうのです。
口内炎ができる原因は?
1.口腔内にできた小さな傷
お食事中や何かのタイミングにうっかり頬の内側を噛んでしまったり、乱暴なブラッシングでお口の中の粘膜に傷がつき、この傷口から細菌感染が起きて口内炎になってしまうことがあります。
2.特定のアレルギーかも?
特定の食品や薬物、金属が刺激となって口内炎ができる原因の場合もあります。「アレルギー性口内炎」と呼ばれています。ただ、アレルギーの原因となる食品やアレルギー物質を特定することはなかなか難しいのが現状です。
3.ビタミンが不足気味
ビタミンの種類の中でも『ビタミンB群』が不足することによって口内炎になりやすくなることが分かっています。
4.唾液の分泌量が減少気味かも?
唾液というのは粘膜を保護する効果もあるので分泌が少なくなってしまうと、粘膜の炎症が起こり口内炎を引きおこしやすくなります。
5.免疫力が低下しているかも?
疲れが蓄積気味、満足のいった十分な睡眠がとれていない、病気などの状況が続いていくと身体の免疫力が低下し、感染症を引き起こす原因にもなります。そしてこれらが原因で口内炎もできやすい傾向にあります。
6.その他
ストレスや全身的な疾患が原因となる場合もあります。
口内炎の治療法
一般的に軽症の口内炎のほとんどは、放っておいても1~2週間くらいで自然に治りますが、早く治すためには十分な栄養を摂りましょう。そして口腔内を傷をつけないように、歯磨きをしっかりしてお口の中を清潔にすることを心がけてください。
摂取する栄養の中でも特にビタミンB2やB6を摂ると口内炎の治りを手助けしてくれると言われています。
しかし重度な口内炎の場合は痛みが非常に強かったり、なかなか治らない場合もあります。このような場合は全身的な疾患が原因のものも稀に考えられますので、そのような場合には歯科医院できちんと診察を受けることをお勧めします。
治療の方法としては当医院の場合、歯科用炭酸ガスレーザーを使用して表面を一層焼く治療方法があります。こちらの治療方法はピンポイントに炎症した部分に熱を加え、表面に瘡蓋(かさぶた)を作る方法で、治療時間も短く傷の治りも早くなります。
レーザー治療が怖いと感じられる方には、口内に塗布するステロイド軟膏や、痛み止めの処方をさせていただいています。
なかなか治りが遅い口内炎で耐えている方や早く口内炎を治したいとお考えの方は一度ご相談ください。