2022.12.06
親知らず
こんにちは。本日は「親知らず」についてお話をさせていただきます。
正式名称第三大臼歯にあたる「親知らず」。そのほかに「智歯」、「知恵歯」、歯科用語では「8番」(前から8番目の歯の為)とも呼ばれています。だいたいおおよそ10代後半〜20代前半で生えてくる事が多いこの親知らずですが呼び名の由来は昔の日本人の平均寿命に関係しているそうです。
そもそもこの呼び名で呼ばれるようになったのは、その時代の日本人の平均寿命が50歳程度で親が亡くなる事が多く、親知らずが生えた頃には親が亡くなっていて、生えてきたことに親が知る事なかったことが由来だという一説もあります。その他の説では乳歯が生える部分は抜けると永久歯が生え変わってくるのですが、親知らずは生え変わることがなくいきなり生えてくるから「親知らず」と呼ばれるようになったとも言われています。
親知らずが虫歯になる前に
現在人の顎が小さくなったために全ての親しらずが生えてくるわけではなく、上下左右の4本が揃わない場合もあったり、おおむね4人に1人の割合でまったく生えてこない人もいるのです。そして、親知らずが生えてきた人の多くは親知らずが正常に生えることは少なく抜歯をする必要があるのがほとんどです。
理由としては現代人の顎が小さくなったことにより親知らずが生える為に必要なスペースが十分にないことが多くなり、それが原因で横向きに生えてきたり、傾いて生えてきたりします。この不自然な生え方によって、歯ブラシが入りにくくなり虫歯や歯肉炎になりやすくなり、前もって抜歯をしトラブルの回避をする為に抜歯をするのです。
親知らずが虫歯になり入り込んだ細菌の炎症が進み、むし歯菌が心臓付近にまでに到達すると死亡してしまう最悪なケースもあるので、とても気をつけたいところです。
親知らずは早めに対処するのがおすすめ!
親知らずがあってまだ抜歯していない人の中で、たまに疲れた時などに奥歯が痛いと感じたりする事ってないでしょうか?
何らかの奥歯の痛みの原因は親しらずが関係している事が多いのはご存知でしたか?
少しでも心当たりがある場合は歯科医院で一度相談するのもお勧めいたします。そして痛みの原因が親知らずだった場合は抜歯がお勧めいたします。また抜歯については若いうちに抜歯する方がおすすめで、年齢が上がると顎骨と歯根が癒着してくることがあるので抜歯が困難になってきます。