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2024.12.21

セラミックの歯は老後まで利用できる?耐用年数と長く使い続けるためのポイントを紹介

「できることなら老後までセラミックの歯を使い続けたいけど、実際の耐用年数はどのくらいなんだろう?」このように、セラミック素材がどのくらい使えるのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。

セラミックは天然歯との適合性がよく優れた素材ですが、半永久的に使える素材ではありません。メンテナンスをしつつ、できる限り耐用年数を伸ばしていきます。

本記事では、セラミックの特性を踏まえた上で耐用年数は素材の特徴について紹介しています。

セラミックの耐用年数が気になる方は、ぜひ記事内容をご確認ください。

セラミックの寿命はどのくらい?

セラミック素材の寿命はおおよそ10年〜20年です。残念ながら1回のセラミック治療で老後まで持たせるのは難しいでしょう。

それぞれのセラミック素材には耐用年数があります。耐用年数を超えて長く使い続けていると、やがては破損してしまいます。

主なセラミック素材の寿命は次の通りです。

  • オールセラミック 10年〜15年
  • ジルコニアセラミック 10年〜15年
  • メタルボンドセラミック 8年〜10年
  • ラミネートベニア 10年〜20年

耐用年数は長くとも20年が限度なので、どこかで一度大規模なメンテナンスは必要です。

老後も丈夫なセラミックの歯を使い続けるには

できるだけ長くセラミック歯を使い続けるために押さえておきたいポイントを4つ紹介します。

  • 自分の歯にぴったり合うように作成する
  • 口腔ケアは丁寧に
  • マウスピースの着用
  • 噛み合わせの調整

自分の歯にぴったり合うように作成する

セラミックの歯は天然歯と相性の良い素材ですが、セラミックの歯と土台になる歯の間に隙間が生じてしまうと、外れやすくなってしまいます。

隙間ができると虫歯が出来やすくなるのも要注意ポイントです。

セラミックの歯と自分の歯をぴったり適合させるには、型取りや詰め物、被せ物を作り上げるための高いスキルが求められます。熟練の歯科技工士でなければうまく対処出来ません。

セラミック治療を検討する方は、自分の歯とセラミックをうまく適合させるために、経験豊富な歯科技工士と連携できる歯科医院を選びましょう。

口腔ケアは丁寧に

セラミック素材をできるだけ長持ちさせるには、日頃の丁寧なブラッシングやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使ったケアが必要です。

セラミック素材だからと言ってセルフケアを疎かにしていると、口腔内に汚れが残ったままになり、虫歯や歯周病の原因となってしまいます。

セルフケアの基本となる歯ブラシはできるだけヘッドが小さなものを選びましょう。歯と歯茎の間に歯ブラシを斜め45度において、丁寧かつ小刻みに動かすことで汚れやプラークを取り除くことが出来ます。

丁寧な口腔ケアを欠かさずに、セラミックの歯をできるだけ長持ちさせましょう。

マウスピースの着用

歯ぎしりの癖がある人は、マウスピースを使いってセラミックの摩耗を防ぎましょう。何も対処せずにそのままにしていると、あっという間にセラミック素材が削れてしまいます。

自分の噛み合わせにぴったりのマウスピースを寝る前に装着しておけば、セラミックへのダメージは最小限に抑えられるでしょう。

マウスピースの他にはボトックス注射にて、歯ぎしりのクセそのものを治してしまう方法もあります。

噛み合わせの調整

長く使い続けていると摩耗によって噛み合わせがズレてきます。定期的なメンテナンスは忘れずに実施したいところです。

加齢や歯周病の進行によって噛み合わせがズレてくると、セラミック素材の割れや掛けにも繋がってしまいます。

半年に1度程度は噛み合わせのチェックのために担当歯科医師に診てもらいましょう。

セラミックの素材ごとの特徴

セラミックの素材について、それぞれの特徴を紹介します。

  • オールセラミック
  • ジルコニア
  • メタルボンド
  • ラミネートベニア

オールセラミック

すべてセラミック素材だけで作成された歯の被せ物です。オールセラミックでは、色合いや形など、歯に対する自分なりの理想を叶えやすい特徴があります。

オールセラミックで作成された被せ物は色合いや質感がよく、透明感があります。

審美性が高く、天然歯との見分けがつきにくいのは最大のメリットでしょう。金属が使用されていないため、金属アレルギーの人にもおすすめの素材です。

オールセラミックは陶器で出来ているため、衝撃による損傷には気をつけましょう。

ジルコニア

ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれている素材です。高い審美性と強度を持っており、セラミック素材の中でも最高品質と言われることもあります。

従来は奥歯の詰め物は金属が定番でしたが、ジルコニアの登場によって、金属アレルギーの方でも安心して奥歯の被せ物ができるようになりました。

ジルコニアは体に馴染みやすい特性を持っているため、様々な状況に変化する口腔内の環境でも、歯や歯茎への影響を最小限に抑えることができます。

メタルボンド

メタルボンドとは、金属部分の中身に対して外から見える部分にだけセラミックを活用した被せ物のことを言います。

変色しにくく強度が確保できるため、審美性を実用性のバランスに重点をおきたい人に好評です。

中心の金属部分を貴金属にすると、金属が溶けることによる歯茎の変色と金属アレルギーを予防できます。

ラミネートベニア

ラミネートベニアは、歯の表面を削ってセラミックなど薄い素材を貼ることで審美性を高める治療方法です。

歯の表面をキレイな形に整えつつ、天然歯のような自然な白い歯を再現できる特徴があります。

歯の機能を回復するための治療ではなく、歯の形や色合いの調整、すきっ歯を埋める時に利用されます。

短期間で白い歯が実現できるため、人前に出る機会が多い人のピンポイント治療に向いています。

セラミックの歯が壊れる原因

セラミック歯が壊れてしまう主な原因を4つピックアップしました。

  • 歯ぎしりや食いしばりの癖
  • セラミックの歯に強い衝撃が加わった
  • 加齢によって噛み合わせに変化が生じた
  • 歯周病によって歯が抜けた

歯ぎしりや食いしばりの癖

歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、必要以上にセラミックへ負担がかかるため要注意です。

歯ぎしりや食いしばりは寝ている間や集中している時に、つい出てしまう癖の一つです。歯1本あたりに70kg〜100kgもの強い力がかかるため、セラミックの歯はあっという間に摩耗してしまいます。

セラミック歯だけでなく天然歯への大きな負担によって顎関節症や頭痛、肩こりの原因にもなりかねません。早めに歯科医院で治療を受けるようにしましょう。

歯ぎしりと食いしばりの治療をせずにセラミック治療をしてしまうと、セラミックの摩耗が止まらずに、天然歯の根本が折れてしまうこともあります。

セラミックの歯に強い衝撃が加わった

セラミックに強い衝撃が加わってしまうと、割たり欠けたりする原因になるため注意が必要です。衝撃による破損は、球技やボクシングなどの格闘技などでよく見られる事例です。

スポーツをする時は、セラミックの歯を守るためにスポーツ専用のマウスピースを装着しておきましょう。

その他にも交通事故や転倒によって顔面や歯に強い衝撃を受けてしまい、セラミック歯が壊れることもあります。

加齢によって噛み合わせに変化が生じた

加齢によって歯茎が下がるとともに噛み合わせが変わって、歯に強い力がかかります。噛み合わせの調整をしないままにしていると、セラミックの歯に強い力がかかり、割れてしまうこともあるため注意が必要です。

加齢の他に歯周病の症状が進んだり、他の歯科治療をしたことで噛み合わせが変わることもあります。

噛み合わせがズレていると余計な力が歯にかかってしまい、肩こりや頭痛の原因にもなります。噛み合わせのチェックのために、定期的に歯科医院にてメンテナンスを受けるようにしましょう。

歯周病によって歯が抜けた

セラミック治療の結果、キレイで白い歯を手に入れたとしても、喫煙やストレス、生活習慣の乱れによって歯周病が悪化してしまうと、歯が抜けてしまうため注意が必要です。

歯周病になると歯を支えている歯槽骨が吸収され、歯が長く下がってしまい、結果的に歯がグラグラに揺れて抜けてしまいます。

せっかくセラミックの歯にしても、抜けてしまっては元も子もありません。セラミックの土台は歯周病によってあっという間にグラグラになってしまうため、しっかりセルフケアをしましょう。

まとめ

長くセラミックの歯を使い続けるには、セルフケアとメンテナンスは欠かせません。特に歯周病には要注意です。

セラミック治療を施している歯茎は、歯周病によってあっという間に土台がグラグラになってしまいます。天然歯と同様に細かなメンテナンスを怠らないようにしましょう。

加齢による噛み合わせのズレの調整も必要です。こまめなメンテナンスができていれば、長い期間の利用にも耐えてくれるでしょう。

この記事の監修医師
医療法人 翼翔会理事長
安岡 大志
当オフィスは患者様とのコミュニケーションを重視し、価値観やライフステージに合わせた最適な治療を提供いたします。患者様のご希望を叶えることが私たちの喜びですので、どんなことでもお気軽にご相談ください。https://yasuoka-dental.net/chairman/

AAID(AmericanAcademyof Implant Dentistry)、ICOI (International Congress of Oral Implantologists)、iACD (International Academy of Contemporary Dentistry)、OJ(Osseointegration studyclub of Japan)、5D(5-D Japan Communit)、JACID (The Japan Association of Clinical Implant Dentistry)、NYU(New York University)、臨床歯周病学会、デジタル歯科学会、日本口腔インプラント学会、日本臨床歯科学会、ENの会

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