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2024.12.13

インプラント治療の費用には何が含まれる?骨造成を行った場合の総額も併せて解説!

インプラント治療において「骨が足りない」と診断を受けた場合には、骨造成という処置が必要になります。

歯が抜けた状態を長い間放置していると、その部位の骨が痩せて薄くなり、インプラントを安定させる十分な厚みがなくなってしまっていることがあります。

骨造成とは、こうした骨の不足を補うために新しい骨を追加し、インプラントを埋め込むための土台を強化するための治療です。

骨造成の治療は基本的に自費診療になるため、事前にしっかりと費用面もチェックしておきましょう。

インプラント治療+骨造成、気になる費用は?

歯を失ってしっかり噛めないと悩んでいる方にとって、インプラントはそのお悩みを解消する最良の治療と言っても過言では無いかもしれません。

天然の歯に近い噛み心地と見た目は、失った歯の機能や自信を取り戻してくれるでしょう。

一方で、インプラント治療を行う際にしっかりとチェックしておきたいのがその費用面です。

インプラント治療は基本的に自費診療となるため、治療費は高額になるケースが多くあります。

また、併せて「骨造成」を行う場合は、その費用も含めて検討する必要があるでしょう。

1本あたりの治療で35万円〜70万円ほどが目安です

骨造成を含まないインプラント治療の場合、1本あたりの治療費用は30万円〜50万円程度が目安となります。

そこに骨造成の治療が追加される場合は、プラス5万円〜20万円程度を想定しておくと良いでしょう。

インプラント+骨造成の費用はさまざまな要因で変動します

インプラント治療や骨造成の治療は、病院の方針や使用するインプラント、骨材の種類、患者様のお口の状態や骨の状態によって変動します。

絶対にいくらかかるという取り決めはないため、治療を検討される場合は事前のカウンセリングで詳しい費用を聞いておくようにしましょう。

費用を抑えるために骨造成を行わない…という選択肢は可能?

骨造成を行わなければその費用は抑えられると考える方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は顎の骨が不足している状態でインプラント治療を行うことはほぼ不可能と言えます。

歯科医師の診断によって骨が足りないと判断された場合には、骨造成を行う必要があるということを知っておきましょう。

とはいえ、昔は骨が足りないことでインプラント治療が受けられないというケースが多かったことを考えると、骨を補う治療によってインプラントが幅広い方に適用できるようになったことは医療の大きな進歩と言えます。

インプラント治療前に骨造成治療を行う理由

前提として、加齢や骨格の問題で顎の骨に十分な厚みがないと、埋め込んだインプラントが歯肉からはみ出てしまったり、顎の骨を貫通してしまったりとさまざまなトラブルが起こりやすくなります。

インプラントをしっかり安定させるため

事前に骨造成を行うことによって、十分な厚みや高さの骨を確保することができます。

結果としてインプラントがしっかり固定され、長期間にわたり安定した状態を維持できるようになるでしょう。

土台となる骨を骨造成で補うことは、インプラントを長持ちさせることに直結します。

インプラント治療の仕上がりをより良いものにするため

骨が不足している状態では、歯茎の位置が不自然に下がっていたり、インプラントが不自然に目立ってしまったりすることが考えられます。

骨造成で骨や歯茎の形を整えることは、最終的なお口のバランスを整えるためにも欠かせない治療と言えるでしょう。

骨造成の種類と費用

骨造成にはいくつかの種類があるため、患者様の骨の状態やインプラント治療を行う位置によって適切な方法で治療を行っていくことになります。

それぞれの治療によって特徴や費用が異なるため、以下で詳しく解説していきます。

1. GBR法の特徴と費用

GBRとはガイデッド・ボーン・リジェネレーションの略で、人口骨などを骨の不足部分に詰めて幕で覆い、骨を再生させるという治療方法です。

特徴としては、比較的手軽な骨造成の治療であり、少しだけ骨を足す必要がある場合などに用いられます。

使用する骨材によって費用は異なりますが、目安としては5万円〜15万円程度が一般的です。

2.サイナスリフトの特徴と費用

サイナスリフトは、上顎の奥歯にインプラントを埋め込む場合に用いられる骨造成治療です。

広範囲の骨造成が必要な場合に選択される治療方法であるため、他の骨造成と比べると費用が高めになります。

目安としては20万円〜50万円程度が一般的です。

3.ソケットリフトの特徴と費用

ソケットリフトは、サイナスリフト同様に、上顎の奥歯部分にあたる骨を補う治療法です。

サイナスリフトよりも規模が小さいことが特徴で、インプラントの埋入と同時に行えるケースもあります。

費用は10万円〜30万円ほどが目安となります。

4.ブロック骨移植の特徴と費用

ブロック骨移植とは、自分の骨をブロック状に切り出して移植するという方法で、広範囲の治療に適用できます。

骨の採取など特殊な処置が必要になるため費用は高くなり、20万円〜40万円程度が目安となります。

5.自家骨移植の特徴と費用

自家骨移植は、自分の骨や人口骨を粉末状にしたものを移植して骨の再生を促すという治療です。

狭い範囲の場合、ブロック骨移植よりも費用を抑えた治療が行えます。

費用は10万円〜30万円と、範囲によって大きく変動します。

骨造成も含めた場合のインプラント治療の流れ

骨造成は基本的にインプラントの埋め込み前に行います。

以下では、骨造成の手順も含めてのインプラント治療を流れに沿って解説していきます。

診察や検査、カウンセリング

インプラント治療を行う場合には、精密検査やカウンセリングから始めていきます。

歯科用CTやレントゲンで骨の状態まで確認できるため、骨が不足しているかどうかはこの段階で判断が可能です。

骨造成の手術を行う

骨が足りないと判断された場合には、必要な骨の量や治療箇所に合わせた骨造成治療を行います。

手術は麻酔を用いて行うため、痛みを感じる心配はありません。

骨造成から新しい骨が形成されて安定するまでは3ヶ月〜半年ほどかかります。

インプラント体を埋入する

骨の状態が安定していることを確認したら、顎の骨にインプラント体を埋め込むための手術を行います。

インプラント体が結合するまでの治癒期間。

インプラント体の手術後はさらに3ヶ月〜6ヶ月程度の治癒期間を設けます。

この期間でインプラント体と骨がしっかり結合し、安定した土台となっていきます。

アバットメントを装着

インプラント体と上部構造となる被せ物を繋ぐための連結パーツを装着します。

上部構造の装着

被せ物は、お口全体の見た目や患者様の希望を考慮して作成していきます。

作成した被せ物をアバットメントに固定したら全ての工程が完了です。

インプラントや骨造成の費用を抑えたい場合は?

基本的に自費診療となるインプラントや骨造成では、さまざまな方法で費用を抑えることを検討しましょう。

医療費控除を利用する

インプラント及び骨造成は医療費控除の対象になるため、確定申告で所得税や住民税の控除が受けられる可能性があります。

医療費控除とは、1年間に基準以上の医療費を支払った場合に適用される制度で、インプラントや骨造成を行った場合はほとんどのケースで適用されるでしょう。

デンタルローンや分割制度を利用する

歯科医院が提供している分割払いの制度や医療ローンを活用することで、一度に支払う金額を軽減することも一つの手段です。

通常のローンよりも金利が低く設定されているというメリットもありますので、希望される場合は事前に歯科医院で聞いてみることをおすすめします。

保険適用の対象に含まれていないかを事前に確認する

インプラントは基本的に保険適用外ですが、骨造成に関しては特定のケースで保険が適用される場合もあります。

口腔がんや外傷によって骨の欠損治療が必要なケースなど一部の原因に限られますが、もし該当する可能性がある場合には、医師に相談されてみてください。

まとめ

インプラント治療に併せて骨造成の手術が必要な場合は、通常のインプラント治療費に加えて5万円〜20万円ほど高くなる可能性があります。

骨造成とは、不足している顎の骨を補うための治療のことで、インプラントをしっかりと固定して安定した状態で長く使えるために欠かせない処置です。

少し費用が高くなってしまうデメリットはありますが、安全なインプラント治療のためには必要不可欠なものなので、インプラントを検討する際には「もしかしたら骨造成の費用も発生するかもしれない」という前提で考えていくようにしましょう。

そんな骨造成治療ですが、基本的にはインプラント治療と併せて医療費控除の対象になります。

年末にきちんと確定申告を行うことで実質的な費用を軽減できる可能性があるため、忘れず申請を行うようにしましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

インプラントや骨造成について気になることがありましたら、ぜひお気軽にご相談にお越しください。

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