初診ご予約・ご相談専用

072-806-4618

治療中・再診の方専用

072-806-4618

[診療時間] 9:30~13:00 / 14:30~18:30 日曜・祝祭日休診

お役立ちコラム

blog

2025.02.14

乳歯が抜けないまま永久歯が生えてきたらどうする?原因と対策を徹底解説!

 

こんにちは!ヨクシオファミリー歯科住道です。

お子さまの乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた場合、多くの親御さんが「これで問題ないのか」と心配になるかと思います。

この状態は「二重歯列」や「二枚歯」と呼ばれ、成長過程で時々見られる現象です。

ただし、放置することで歯並びや噛み合わせ、さらには虫歯や歯周病のリスクが増える可能性があります。

本記事では、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくる理由、リスク、その状態に適した対策方法について詳しく解説します。

この情報が、お子さまの健康な歯の発育をサポートする助けになれば幸いです。

乳歯や永久歯に関する悩みを抱えるご家族の皆さまは、ぜひ最後までご覧ください。

 

乳歯が抜ける前に永久歯が生える仕組みを知ろう

 

前提として、乳歯から永久歯への正しい生え変わりは「乳歯が抜けた部分から永久歯が生えてくる」という順序です。

しかし、乳歯が抜ける前に永久歯がズレた部分に生えてきてしまうケースは少なくありません。

歯の生え変わりの一般的なプロセス

通常、乳歯は6歳頃から抜け始め、12歳頃までに永久歯へ生え変わります。

乳歯の根が吸収されて弱くなることで、自然と乳歯が抜け、その場所に永久歯が正しい位置で生えてくるのが理想的な流れです。

永久歯は乳歯の下で成長し、準備が整うと乳歯を押し上げるようにして生えてきます。

この過程がスムーズに進めば、整った歯並びが形成されます。

しかし、何らかの理由で乳歯が抜けないまま永久歯が生える場合、二重歯列の状態になってしまいます。

 

乳歯が残ったまま永久歯が生える原因とは

正しい順序で生え変わりが行われないケースには、さまざまな要因が考えられます。

以下では、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてしまう理由について考えていきましょう。

遺伝や歯並びが影響する場合

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたお子さんの場合、親御さんも過去にそうであったというケースが多くあります。

歯の生え変わりにかかわらず、歯並びやお口の状態には遺伝的な要素が原因となるケースがあります。

例えば、顎が小さい場合、永久歯が生えるスペースが十分に確保できず、正しい位置に生えられなくなることがあります。

このため、家族に同じような歯の生え変わりのパターンが見られる場合は注意が必要です。

噛み合わせや乳歯の耐久性の問題

乳歯が抜けるタイミングは、上下の歯の噛み合わせが影響を与えることがあります。

適切に噛むことで乳歯の根が吸収され、抜けやすくなりますが、噛み合わせが悪いと刺激が不十分となり、乳歯が長く残ってしまうことがあるのです。

また、乳歯が非常に強固で耐久性がある場合も同様の問題が生じます。

 

二重歯列(二枚歯)が引き起こすリスク

 

乳歯と永久歯の生え変わりがうまくいかず、両方の歯が萌出している状態にはさまざまなリスクが考えられます。

以下では、二重歯列を放置することで起こる問題について紹介していきます。

歯並びや噛み合わせへの悪影響

二重歯列の状態が続くと、永久歯が正しい位置に生えるスペースが確保できません。

その結果、歯列不正が起こり、見た目だけでなく機能面でも影響を及ぼします。

噛み合わせが悪くなると、食べ物を十分に咀嚼できず、胃腸に負担をかけることがあります。

また、発音への影響など、日常生活にも支障をきたしてしまう可能性があります。

虫歯や歯周病のリスクの増加

乳歯と永久歯が同時に存在している状態は、歯と歯の隙間が必然的に増えてしまうということです。

隙間が多くなると、食べ物のカスやプラークがたまりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

また、歯磨きが難しくなるため、口腔衛生が悪化しやすい状況になり、結果として虫歯になりやすくなったり、歯周病が悪化してしまったりとさまざまな問題が考えられます。

 

乳歯が抜けない場合の具体的な対応策

 

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてしまった場合、状況に応じて様子を見るか歯科医院で抜歯を行うかを選択します。

以下では、乳歯に対してどのような対応が適切か、順を追って解説していきます。

自宅で経過を見守る場合

乳歯が少し揺れている場合や、永久歯が比較的正しい位置で生えている場合は、自然に抜けるのを待つのも一つの方法です。

ただし、抜歯をせず様子を見る場合には定期的に状態を観察し、以下のポイントを確認することが重要です。

正常な経過の見極めポイント

  • 永久歯が真っすぐ生えているか
  • 乳歯が揺れ始めているか
  • 痛みや炎症がないか

噛み合わせを意識した食事の取り方

無理に抜歯をする必要がない場合、りんごやにんじんなど硬めの食べ物を噛むことで乳歯が自然に抜ける可能性があります。

ただし、無理に乳歯を抜こうとする行為は避けてください。

無理に乳歯を抜こうとすると、激しい痛みが起こったり、歯ぐきが炎症を起こしたりすることがあります。

歯科受診が必要な場合

乳歯が全く揺れていない場合や、永久歯が明らかに歯列の外側に生えている場合は、歯科医の診察を受けることをおすすめします。

歯科医院では、患者様のお口の状態を包括的に検査した上で、リスクの少ない抜歯処置が行えるでしょう。

乳歯がぐらつかないときの対応

永久歯が完全に萌出しているにもかかわらず、全く乳歯が抜ける気配がないという場合は、必要に応じて歯科医が乳歯を抜歯し、永久歯が正しい位置に生えるスペースを確保します。

歯科医院での抜歯は、麻酔を使用して痛みを感じない状態で行います。

時間もかからないので、お子さんの負担になることもありません。

親知らずの抜歯のように大きく腫れることもほとんどないので、さっと抜いてもらうのも一つの手段です。

永久歯の進行方向を修正する処置

乳歯が抜けないことで永久歯の場所や向きに影響が出ている場合、乳歯の抜歯だけでなく、矯正器具を用いて永久歯を正しい位置に誘導する治療が行われる場合があります。

この処置により、将来的な歯列不正を予防できます。

お子さんが小さいうちから矯正治療をすることに抵抗がある親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、実は矯正治療は早い段階から進めた方が負担が少なくなります。

顎やお口が成長段階にあるお子さんの場合、強い力で歯を動かさなくても歯並びが改善しやすいため、取り外し式の装置を用いることができます。

 

子どもの歯を守るための家庭でのケア

 

乳歯がなかなか抜けない場合、まずは虫歯を作らないためのセルフケアを心がけるようにしましょう。

虫歯や、乳歯にも永久歯にも大きな影響を与えてしまうため、しっかり予防することが大切です。

正しいブラッシング習慣を身につける

二重歯列では磨き残しが多くなるため、丁寧なブラッシングが欠かせません。

特に歯と歯の隙間や歯茎の境目を念入りに磨くことが重要です。

乳歯がきちんと抜けるまでは、頻繁に歯科医院でクリーニングを受けるのも良いでしょう。

また、正しいブラッシングで乳歯や歯茎にいい刺激を与えることができたら、抜けるべき乳歯は自然と抜け落ちる可能性もあります。

歯茎や歯列の変化を見逃さない観察ポイント

定期的にお子さまの歯茎や歯並びの状態をチェックし、異常があれば早めに歯科医師に相談してください。

また、歯科医による定期検診を受けることで、早期発見と治療が可能になります。

繰り返しになりますが、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくること自体は、それほど緊急性の高い状態ではありません。

懸念すべきは虫歯や歯周病のリスクと、歯並び・噛み合わせの問題です。

 

乳歯と永久歯に関するよくある質問

 

乳歯から永久歯に生え変わる段階では、親御さんもさまざまな疑問を抱かれると思います。

以下では、この期間に関してよくある質問をいくつかご紹介します。

「子どもが乳歯を気にして食事を摂りたがりません」

言ってしまえば、お子さんにとって二重歯列は口の中に余計な歯がある状態です。

今まで通りに噛めなかったり、舌を噛んでしまったりと不便なこともあるでしょう。

食事や会話などに支障が出る場合には、歯科医院に相談して早めに抜歯してしまう方がお子さんのストレスにならないかもしれません。

「グラグラする歯は引っ張って取ってしまう方がいいと祖父母から聞きました」

一昔前には、乳歯が抜けそうになったら自力で抜いてしまう方がいい、という考え方もありました。

実際に「糸を引っ掛けて抜かれた」「硬い煎餅を噛むように言われた」といったお話も耳にします。

今にも抜け落ちそうな乳歯であれば、少し力を加えて抜けやすく誘導してあげることもできますが、素人判断で無理に抜こうとすると予期せぬ怪我に繋がってしまう恐れもあるため、推奨はできません。

「自分が永久歯への生え変わりがとても遅かったので、子どももそうなるのではと心配です」

乳歯から永久歯に生え変わるタイミングは、個人差があります。

中には幼稚園・保育園の時期に生え変わりが始まる子もいれば、小学校の高学年になっても乳歯が残っているという子もいます。

抜けるのが遅いほど二重歯列になってしまうリスクは高くなるため、遺伝的要因で「子どももそうなるのではないか」と不安がある場合には、早めに歯科医院で相談してみるのも一つの選択肢です。

 

歯科医での治療が必要なケースとその効果

 

最後に、歯科医院で抜歯や矯正などの治療を行う場合について紹介します。

抜歯や矯正が必要かどうかは、乳歯の状態や全体の歯並びを考慮して判断されます。

抜歯のタイミングと方法

乳歯がぐらつかない場合、歯科医が安全かつ痛みの少ない方法で抜歯を行います。

抜歯後は永久歯が自然に正しい位置に移動することを期待できます。

タイミングとしては、乳歯が自然に抜ける可能性が低く、その影響でお口全体に影響が出ている場合などがあります。

矯正治療の必要性

永久歯の位置が大きくずれている場合、矯正器具による治療が必要になることがあります。矯正治療は歯並びや噛み合わせの改善だけでなく、長期的な口腔衛生の向上にもつながります。

 

まとめ

 

乳歯が抜けないまま永久歯が生えてくる場合、適切な対応が求められます。

家庭での観察とケアを徹底し、必要に応じて歯科医に相談することで、健康な歯並びと口腔環境を維持することができます。

お子さまの歯の健康を守るために、早めの対策を心がけましょう。

本記事をお読みいただきありがとうございます。

何かご不明な点やお悩みがございましたら、ヨクシオファミリー歯科住道にお気軽にご相談ください。

 

pagetop