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2024.09.19

原因はストレス?歯茎がジンジンする理由と解消法について解説

歯茎の痛みとストレスには密接な関係があることをご存じですか?

歯茎の痛みと一言で言っても、痛みの原因や種類はさまざまです。

例えば、虫歯や歯周病などの口腔トラブルによって歯茎が炎症を起こしているケースがあります。

そういった場合には、歯茎の一部が腫れていたり膿んでいたりするでしょう。

また、ブラッシング時に歯茎を傷つけてしまったなど、外傷が原因で歯茎が痛くなってしまうこともよくあります。

外傷の場合は、患部に触れると痛かったり、切り傷のようになっていたりします。

そのほかにも、親知らずによって一部に歯茎が圧迫されている、歯茎に口内炎ができているなどの理由も考えられます。

その一方で、口内には問題がないのに痛むという場合もあり、そういったケースでは多くの場合「ストレス起因ではないか」という部分が観点となってきます。

ジンジンと痛む歯茎は「ストレス」が要因となっている?

ストレスは、私たちの健康にとってさまざまな悪影響を及ぼします。お口の健康も、ストレスによって悪化することがあります。

歯茎のジンジンとした痛みも、もしかするとストレスによって引き起こされているかもしれません。

ストレスによるブラキシズムの悪化

寝ている間の歯ぎしりや食いしばりは、主にストレスが原因だと言われています。

日中のストレスが強ければ強いほど、寝ている間の歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)が強く現れます。

こうした悪習慣によって歯や歯茎に負担がかかり続けることで、歯茎のジンジンした違和感につながっている可能性があります。

ストレスが免疫力を下げてしまう

ストレスが溜まると免疫力が低下してしまう、という話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

これは、ストレスによって睡眠や食事が不規則になる、ホルモンバランスが乱れるなどの要因から起こると言われています。

免疫力が低下すると、お口の中でも細菌感染が起こりやすくなります。

また、歯茎が腫れたり出血したり痛みを伴うトラブルも起こりやすくなるでしょう。

ストレスによる唾液の分泌減少、ホルモンバランスの乱れ

ひとの体は、過度なストレスに耐えられるようにはできていません。

ストレスが蓄積すると、体のさまざまな部分に異常が起こってきます。

例えば、ストレスによってホルモンバランスが乱れると、イライラしやすくなったり食欲が低下・または急増してしまったり、眠れなくなったりといった問題が生じます。

当然、こうした問題はお口にも現れます。

わかりやすい変化としては、唾液が正常に分泌されなくなってしまいます。

唾液が減ると、お口の細菌が活性化してしまうため、虫歯や歯周病、口内炎といったトラブルが起こりやすくなり、歯茎にも炎症が現れるでしょう。

普段できるケアができなくなっている

忙しい日々の中で、歯磨きの時間が短くなっていたり、普段はできていたケアができなくなってしまっていたりすることがあります。

そういった生活習慣の乱れによって口腔環境が悪くなると、歯茎にもさまざまな問題が生じやすくなります。

歯茎がジンジンする状態は、口内炎や歯周病の悪化などの可能性も考えられます。

歯茎のジンジンした痛みに気づいたら受けたい検査

「歯茎がジンジンする」「歯は痛くないのに、歯茎にだけ違和感がある」など、歯茎の痛みや違和感があった場合には、ぜひ一度、歯科医院で検査を受けるようにしましょう。

歯科医院での検査は、痛みの原因を究明するための消去法としても有効です。

虫歯ではない、歯周病でもない、口内炎もできていない、というように、考えうる可能性を潰していくことで本来の原因がわかり、安心感にもつながるでしょう。

歯科医師による視診・触診で原因を究明

自分では気付けない歯茎の腫れや色の変化、出血なども、歯科医師の目から見ることで発見することができます。

歯茎のジンジンした痛みを解消するためには、まずは原因を明確にしなくてはなりません。

虫歯はないか、歯並びが乱れていないか、口内炎はできていないか…。

歯科医師や歯科衛生士というお口のプロ視点で検査を行うことで、さまざまな可能性を一つずつ排除していき、正しい原因にたどり着くことができるでしょう。

歯周病の可能性はないかを確認する歯周検査

歯茎のトラブルでまず可能性として挙げられるのが歯周病です。

歯周病は、初期の段階では痛みなどの自覚症状はありません。

しかしある程度進行してくると、歯茎の腫れや出血といった症状が現れるようになります。

歯周病が見つかった場合には、少しでも早く治療を開始する必要があります。

検査の結果、問題がないと判断された場合には安心して次の可能性を考えることができるでしょう。

唾液の分泌量や質に問題がないかを確認する唾液検査

唾液は、お口の中の健康バロメータの役割を担っています。

虫歯や歯周病といった口腔トラブルも、ストレスによる口内環境の悪化も、唾液を調べることで正しい状態を知ることができます。

唾液に細菌が多く含まれていないか、唾液量は正常かを調べることで原因の究明や口腔環境の改善につなげていきましょう。

また、唾液が少ない状態を放置しているとドライマウスや口臭、虫歯・歯周病などさまざまなトラブルのリスクにつながるため、早い段階で改善に取り組むことた大切です。

精密検査で神経の圧迫や腫瘍の有無を確認

歯茎に痛みが生じている原因として、腫瘍による炎症や神経の圧迫といった問題がないかを明確にしておくと安心です。

日常生活に支障をきたすような痛みを「虫歯も歯周病もないからきっとストレスによる一過性のものだろう」と放置してしまうことは、大変リスクの高いことです。

また、常に痛みの原因を考え続けることも、それ自体が大きなストレスになってしまうでしょう。

口腔外科に対応できる歯科医院でお口の検査を受け、大きな疾患の可能性を潰しておくことで、不要な不安を抱くことなく正しい解消法に取り組むことができます。

心身の健康状態についてのカウンセリング

歯科医院で心身に関するカウンセリングを受ける、と聞くと、あまりイメージが湧かない方も多いかもしれません。

歯科医院と一言で言っても、クリニックによって治療方針や患者様との関わり方はそれぞれ異なります。

もし、お口の中に問題がないにも関わらず歯茎のジンジンした痛みに困っているという場合は、きちんとカウンセリングの時間を設けている歯科医院で相談してみることをおすすめします。

ストレスは、ご自身では気づかないうちに蓄積されているものです。

どのような場面で痛みが出る、痛みの強さがどのように変化するかを話していくうちに、痛みの原因となっているストレス要因に気づくことができるかもしれません。

ストレスによる歯茎の痛みを解消するためのセルフケア三原則

歯科医院で明確な原因が見つからず、ストレス起因の痛みであると判断された場合には、基本的に歯科治療は不要になります。

ただし、ストレスによってお口の環境が乱れていたり歯ぎしりや食いしばりが起こっていたりする場合は、必要な処置を受ける必要があります。

また、ストレス起因の歯茎の痛みは、セルフケアで改善していくことも大切です。

まずはできる限り口内環境の改善に取り組みましょう

過度なストレスがかかる状態で心身ともに疲れてしまっていると、普段はできている口腔ケアさえままならず、お口の管理が雑になってしまうこともあるでしょう。

時間をかけてブラッシングができない、こまめに口腔ケアができないという場合には、マウスウォッシュなどのケア用品を活用することも検討してみてください。

心身に大きなストレスがかかっている状態は、お口の環境も乱れやすくなります。

歯茎の痛みもその一つであり、お口からのSOSサインであることを忘れず、疲れている時こそできる限りのセルフケアを行い、スッキリしたお口を維持していくようにしましょう。

歯ぎしり・食いしばりは歯科医院で改善方法を相談しましょう

多くの方は、過度なストレスがかかると、寝ている時に歯ぎしりや食いしばりをするようになります。

寝ている状態なので、自分の意思で止めることはできません。

とはいえ、歯ぎしりや食いしばりを放置していると歯茎の痛みだけではなく、歯がすり減ってしまったり顎に負担をかけてしまったりと、新たな問題を引き起こしてしまいます。

ストレスによる歯ぎしり、食いしばりを解消するためには、まずはストレスを減らすことが重要ですが、歯科医院でナイトガードなどを処方してもらうなど、ご自身で改善に取り組んでいくことも大切です。

ストレスの発散方法を見つけ、心の健康維持を意識しましょう

歯茎に痛みを覚えるほどのストレスは、心にとっても体にとっても大きな負担となっているはずです。

根本的なところから歯茎の痛みを改善するためには、ストレスをうまく発散していくことが欠かせません。

例えば、適度な運動をしたり美味しい食事を楽しんだり、リラックスできる時間を作ったり、ストレス要因から少し離れることも大切でしょう。

蓄積されたストレスが和らいでいくことで、ホルモンバランスも次第に安定してきます。

すると、お口のトラブルも起こりにくくなり、ジンジンと不快な痛みを解消されていくでしょう。

 

まとめ

「歯茎がジンジンと痛む」「何もしていないのに歯茎だけがずっと痛い」

こうした症状は、お口の中に原因があるパターンと、ストレスによって引き起こされているパターンが考えられます。

お口の中に原因がある場合は、歯科医院で検査をすることで原因究明が可能です。

歯科医院でさまざまな検査を経て、お口以外の部分に問題があると判断された場合には、ぜひ一度生活習慣について見直してみるようにしましょう。

自分では気づかないうちに大きなストレスを抱え込んでしまっているかもしれません。

過度なストレスは、体のいろいろなところに支障を来します。

それはお口の中も例外ではありません。

ジンジンと痛む歯茎の違和感は、お口からのSOSサインなのかもしれません。

まずは歯科医院でお口に問題がないか検査を受けた上で、痛みを解消できるように原因に応じたアプローチを行っていきましょう。

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