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虫歯や歯周病、外傷などで歯を失ってしまった場合の治療方法として、ブリッジというものがあります。 ブリッジ治療とは、歯を失った箇所の両隣にある歯を土台として、人工の歯を装着するという治療です。 イメージとしては、欠損の左右の歯から橋渡しするように義歯を支えるというもので、多くの方がブリッジによる治療を受けています。

歯を失った際のブリッジ治療…その痛みは?

メジャーな治療方法であるブリッジですが、患者様の中には「痛いのではないか?」という不安から、なかなか治療に踏み切れない方もいらっしゃるでしょう。 まずはブリッジ治療について、痛みはないのか?そもそもブリッジ治療はどのように行うのか?など、詳しい情報をご紹介していきます。

ブリッジ治療自体に痛みはほとんどありません

ブリッジ治療が痛いのでは、という不安については「特に激しい痛みを感じるリスクはほとんどない」と言ってもいいでしょう。 左右の歯をある程度削るため、歯に刺激が走ることはありますが、治療時に麻酔を必要とするレベルの激しい痛みを覚えることはほぼありませんのでご安心ください。

ブリッジで痛みが出るケース

ブリッジ治療で痛みが出るケースとしては、治療後のトラブルや虫歯の再発が考えられます。 例えば、ブリッジをかけるために削った歯の神経が刺激されて痛みが出ている、ブリッジの高さが合わず噛み合わせが悪くなってしまった、患部の近くで虫歯が再発しているなど、ブリッジ自体ではなく、その周囲や全体のバランスが原因であることが多いです。

ブリッジで痛みを感じた際の対処法

ブリッジ治療の後で痛みを感じた場合は、その原因に合わせた処置を行う必要があります。 まずは治療を行った歯科医院でブリッジに問題がないかチェックを受けるようにしましょう。 ブリッジの高さが合わず痛みが出ている場合には、高さの調節をしてもらうことで痛みが改善されます。 虫歯や神経に接触しているなどのトラブルがあった場合にも、必要に応じた処置を受けることで痛みを取り除くことができます。

ブリッジの治療の流れ

ブリッジ治療で強い痛みを感じるリスクが低い、ということを知っていただいたうえで、より安心して治療を検討できるよう、以下ではブリッジ治療の流れについて紹介していきます。 詳しい流れは歯科医院によっても異なるため、気になる点は事前のカウンセリングや検査の際に相談してみることをおすすめします。

1.虫歯など問題箇所の治療を行う

ブリッジ治療を必要とするケースは、何らかの問題によってすでに歯を失っているということです。 もしくは、重度の虫歯や歯周病で歯を残すことが難しいと判断された場合に、抜歯処置を行ったうえでブリッジを装着することもあります。 まずは患部の治療を行い、ブリッジがかけられる状態を作ります。

2.欠損箇所に隣接する歯を削る

歯を失った部分に隣接する歯を削って土台を作っていきます。 健康な歯を削る必要があるため、患者様には事前にその旨をしっかりとお伝えし、納得いただいたうえで治療を進めていきます。

3.お口の型取りをする

しっかりフィットするブリッジを作成するために、お口の型取りを行います。 専用の粘土のような素材で型取りをして、噛み合わせにも考慮しながらブリッジを設計していきます。 ブリッジを装着するまでの期間は仮歯を装着するため、見た目に欠損が目立つことはありません。

4.作成したブリッジを装着する

ブリッジが完成したら、仮歯を外してブリッジの装着を行います。 欠損箇所と土台部分をきちんと清掃して、専用の接着剤を用いて装着していきます。

5.高さや噛み合わせを調整する

ブリッジをかけた後は、きちんと噛める状態にするための微調整を行います。 義歯の部分を少しずつ削って噛み合わせを調整しながら、違和感なく噛める状態を作っていきます。

ブリッジ治療の費用について

ブリッジ治療は、基本的に保険診療の範囲内で治療を行うことができるため、なるべく費用をかけずに欠損の治療を行いたい方にもおすすめです。 患者様のご希望があった場合には、自費診療の素材を用いて治療を行うことも可能です。 自費診療の素材は、保険診療の素材よりも審美性に優れていること、耐久性があることなどのメリットがあります。 以下では、保険診療と自費診療それぞれの費用の目安について紹介していきます。

保険診療の範囲内で使用できる素材を用いる場合

保険診療の範囲内で行うブリッジ治療は、一律で治療費が定められているため、どの歯科医院であっても同じ費用で治療を受けられます。 欠損の箇所や本数によって費用は異なりますが、よくブリッジ治療が用いられる奥歯のケースでは1万5千円〜2万円程度で治療を行うことができます。 前歯の治療になると2万円〜4万円程度と費用も高くなりますので、治療前にきちんと確認しておくようにしましょう。

自費診療の素材を用いて治療を行う場合

自費診療のブリッジでは、患者様が希望する素材を用いてこだわりの治療を行うことができます。 歯科医院によって費用が異なるため、詳しい金額は事前に歯科医院で確認する必要があります。 相場としては1本あたり5万円〜15万円ほどとされています。 使用する素材、欠損の本数、欠損箇所によっても費用が変動するため注意が必要です。

「痛くない」以外の、ブリッジ治療のメリット

ブリッジ治療は、痛くない以外にもさまざまなメリットがあります。 以下では、ブリッジ治療における患者様のメリットについて紹介していきます。

取り外しの手間がなく、しっかり噛める

ブリッジは、入れ歯のように患者様自身で取り外してケアをする必要がありません。 しっかりと歯に固定するため、噛む度にズレるといった心配もありません。 見た目の問題や手入れの手間などから、入れ歯には抵抗があるという方でも、ブリッジなら無理なく治療を受けてしっかり噛める状態を再現することができます。

インプラント治療よりも負担を抑えられる

ブリッジは、自費診療を用いてもインプラントより遥かに費用を抑えた治療が可能です。 また、インプラントのように外科処置を行う必要がないため、治療期間も短く、リスクも少ないというメリットがあります。

ブリッジ以外の欠損を補う選択肢

ここまで、ブリッジ治療についての詳細やメリットをお伝えしてきましたが、歯の欠損を補う方法はブリッジ治療だけではありません。 例えば、入れ歯治療でも保険診療の範囲で処置を行うことができますし、ブリッジ以上の噛み心地を再現したい場合にはインプラントという選択肢もあります。 どの治療方法にもメリットとデメリットがありますが、中でもブリッジ治療は外科処置を伴わないこと、装着時に痛みや違和感が少ないことなどの魅力があります。 欠損の治療について検討されている場合には、さまざまな選択肢をしっかりと比較したうえで、ご自身が納得できる方法を用いてしっかり噛める状態を作っていきましょう。

まとめ

ブリッジ治療は、失った歯を補う治療の選択肢の一つです。 隣接する歯に橋渡しをするように義歯をかける治療で、基本的に強い痛みが起こるリスクはありません。 慣れるまでは噛み心地に違和感を覚えることがあるかもしれませんが、歯を削る痛みや装着する痛みはないため、安心して治療を検討いただけたらと思います。 健康な歯を少し削るというリスクはありますが、入れ歯のような手間がなく、インプラントよりも費用を抑えられるため、多くの方が選択する治療でもあります。 「治療が痛そう」という不安からブリッジ治療を先延ばしにしてしまっている方は、ぜひ一度歯科医院で治療について相談してみることをおすすめします。 歯の欠損を補う方法は、ブリッジ以外にもあるため、納得のいく方法でお口の改善に取り組んでいきましょう。 ホワイトニングを検討しているものの、いまいち相場がわからず治療に踏み出せない、という方も多いのではないでしょうか。 歯の黄ばみは普通の歯磨きでは落とせません。本格的に歯を白くするにはホワイトニングの治療が必要です。 本記事では、一般的な3つのホワイトニング治療の相場と、それ以外に歯を白くする治療の費用相場について紹介しています。 ホワイトニングを考えている方は、ぜひ記事内容をご確認ください。

ホワイトニングの値段の相場

ホワイトニングの治療にはいくらかかるのでしょうか。おおよその相場を一覧表にまとめました。  
ホワイトニングの種類 費用相場
オフィスホワイトニング 10,000円~70,000円程度
ホームホワイトニング 25,000円~50,000円程度
デュアルホワイトニング 50,000円~80,000円程度
セルフホワイトニング 数百円~5,000円程度
  それぞれのホワイトニング治療について、詳細を説明します。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で歯のチェックから事前のクリーニング、ホワイトニングまで一通り行うホワイトニングのことを言います。 歯科医院にて専用の薬剤と機器を使って施術を行うため、結果が出やすい特徴があります。施術内容次第では、元々の歯よりもさらに白くすることも可能です。 オフィスホワイトニングのおおよその相場は1回あたり10,000円〜70,000円程度です。料金は使用する機材や薬剤によってことなり、施術時間はおおよそ30分から1時間程度です。 一度施術すると3ヶ月から半年程度は持続します。白さを継続させるためには定期的な施術が必要です。 1回の施術でもある程度の白さを出せるため、急ぎでホワイトニングの効果を出したい人にもおすすめできます。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、歯科医院で作成してもらったマウスピースに薬剤をぬって装着するホワイトニングです。 マウスピースの装着時間は約1時間から2時間程度なので、日中に仕事や学校があってもホワイトニングの時間は確保できます、 ホームホワイトニングに必要な費用は、マウスピースの作成費用が15,000円〜40,000円程度、薬剤が7日分で5,000円程度です。効果が実感できるまでに2週間かかったと考えると、料金は総額で25,000円〜50,000円程度になります。 ホームホワイトニングの効果が持続する時間はおおよそ半年から1年程度です。オフィスホワイトニングと同様に比較的長い期間、白さを維持できます。 表面だけでなく内部の象牙質から黄ばみをとっていくため、長期間白さを維持したい人におすすめの方法です。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせたハイブリッドなホワイトニングの方法です。 最初に歯科医院で薬剤を使ったホワイトニングをした後に、マウスピースを装着してさらに歯の白さに磨きをかけます。 2種類の方法を組み合わせるためより高い効果を実感できますが、費用相場は50,000円〜80,000円とやや高めです デュアルホワイトニングの効果は他の方法よりも長く、おおよそ1年〜2年程度です。費用はそれなりにかかりますが、ホワイトニングに確かな手応えを求めている人にはおすすめできます。

セルフホワイトニング

セルフホワイトニングは、自分でホワイトニングをする方法です。歯科医院でのホワイトニングではありません。 歯磨き粉や歯の消しゴム、歯のマニキュア、マウスウオッシュを使ってケアします。 その他には、サロンでホワイトニング溶液とLEDライトを使ってホワイトニングを行う方法もあります。 いずれも簡易的なホワイトニングで、歯科医院で行う本格的なホワイトニングに効果はおよびません。  

自分にぴったりのホワイトニングを見つける3つのポイント

数あるホワイトニングの方法から、自分にぴったりのホワイトニング治療の探し方を3つ紹介します。
  • 効果が出るまでの時間と予算で選ぶ
  • 歯の色や状態とホワイトニングの効果で選ぶ
  • しみや痛みが少ない方法を選ぶ

効果が出るまでの時間と予算で選ぶ

期間と予算を軸に自分にぴったりのホワイトニングを選ぶ方法です。強い薬剤を使うオフィスホワイトニングは即効性はありますが、ホームホワイトニングは白さが出るまでにある程度の時間がかかります。 結婚式など人前に出るために取り急ぎホワイトニングをしたい、という人はオフィスホワイトニングがおすすめです。効果よりも予算を考えたい場合はホームホワイトニングやセルフホワイトニングの方が満足できる可能性が高いです。

歯の色や状態とホワイトニングの効果で選ぶ

歯の色や状態を考慮しつつホワイトニング方法です。歯の黄ばみがひどい場合や抗生物質が原因で黄ばんでいる場合は、ある程度の時間をかけないと歯が白くなりません。 根本的な原因を取り除いて歯を白くしたい場合は、長い時間をかけて白くするホームホワイトニングが向いています。 ホームホワイトニングよりも高い効果を望む場合は、デュアルホワイトニングを検討しましょう。 歯の矯正治療中、もしくは歯並びに問題がある方はマウスピースの着用が難しいため、オフィスホワイトニングを中心に検討が必要です。 なお、歯の神経を抜いたことが原因で歯が黒くなってしまった場合は、通常のホワイトニングだけでは事足りません。インターナルブリーチという、歯の中に薬剤を入れる方法が必要です。

しみや痛みが少ない方法を選ぶ

オフィスホワイトニングは強い薬剤を使用するため、施術中に痛みを伴うことがあります。ホームホワイトニングも同様に、歯の状態次第ではマウスピースに塗った薬剤が染みることも考えられます。 どうしても痛みが気になるという人は、セルフホワイトニングを検討しましょう。セルフホワイトニングは効果が緩やかな分だけほとんど痛みがありません。

ホワイトニング以外の方法と費用相場

ホワイトニング以外に歯を白く見せる4つの方法と費用相場を一覧表にまとめました。  
治療方法 費用相場
歯のマニキュア 2,000円〜5,000円
ラミネートベニア 5万円〜15万円
セラミック 8万円〜20万円
歯茎のホワイトニング 3,000円〜4,000円
  それぞれの治療方法について、詳細を説明します。

歯のマニキュア

歯のマニキュアは、歯をコーティングしつつ光を当てることで歯を白くする方法です。歯を削ることなく即効性が得られ、歯の色を自由に選択できるため根強い人気があります。 歯のマニキュアをしている間はホワイトニングはできません。マニキュアを剥がす時は歯科医院で施術する必要があります。

ラミネートベニア

ラミネートベニアは歯の表面のエナメル質を削って、上から薄いセラミックの板を貼り付ける治療方法です。定期的な検査やスクリーニングを織り交ぜながら長く白い歯を維持します。 ネイルチップのように歯の表面に被せるため、剥がれることがなければ長い間白さを維持することができます。

セラミック

セラミックは元の天然歯を削って、その上にセラミッククラウンを被せる治療方法です。歯の色だけでなく大きさや傾きまで総合的に調整できます。 セラミッククラウンにもホワイトニングの処置を行います。1回でキレイになるわけではありませんので、できるだけ早めに効果を得たい場合はオフィスホワイトニングを活用しましょう。

歯茎のホワイトニング

歯のホワイトニングではありませんが、歯茎のホワイトニングにて全体的にキレイに見せる方法もあります。歯茎を白くするというよりは、健康的なピンク色に戻すという治療です。 歯茎の黒ずみは案外目立つものです。白い歯と合わせて、全開の笑顔になれる歯茎を目指すなら歯茎のホワイトニングを検討した方が良いでしょう。

ホワイトニングの効果を長持ちさせるには

ホワイトニングの効果を長持ちさせるために心がけておきたいポイントを3つ紹介します。
  • 食べ物と飲み物に気を付ける
  • こまめなセルフケア
  • 喫煙をしない

食べ物と飲み物に気を付ける

カレーやコーヒー、紅茶など歯に着色汚れがつきやすい食べ物や飲み物はできるだけ控えましょう。 着色しやすい食べ物を食べる時は、歯の表面に膜を作ってくれる牛乳を飲んでおくと、着色がいくらかましになります。 色味が強い食べ物を食べた後はすぐに歯磨きすることも忘れないようにしましょう。すぐに歯磨きできる環境にない場合は、口の中をゆすぐだけでも効果があります。

こまめなセルフケア

食べかすなどが歯の表面に残ったままだと着色汚れになってしまいます。食べたらすぐに歯を磨くことを習慣にして、常に歯をキレイな状態に保っておきましょう。 歯磨き粉はフッ素が十分に使われている、フッ素高配合のものがおすすめです。歯の表面がコーティングされるため、ステインの付着を予防することができます。

喫煙をしない

タバコに含まれているニコチンやタールは歯の着色汚れの原因になります。ホワイトニングの効果を長持ちさせたい場合は、喫煙習慣をやめた方が良いです。 喫煙は歯周病のリスクも高めます。歯周病が進んでしまうと講習や歯茎の炎症まで引き起こしてしまうため厄介です。 講習や歯茎の炎症の他に、歯が抜けて落ちてしまう原因にもなります。

まとめ

歯科医院で行うホワイトニングの方法は、オフィスホワイトニングとホームホワイトニング、デュアルホワイトニングの3つです。施術方法や得られる効果が異なるため、費用相場も大きく違います。 ホワイトニングの目的や効果と費用のバランスを考えつつ、自分にぴったりの治療方法を見つけましょう。 なお、3つのホワイトニング治療の他にも歯を白くする方法はあります。費用が安価なものから高価なものまで一通り揃っていますので、できるだけ幅広い選択肢の中から選んできてはいかがでしょうか。 「できることなら老後までセラミックの歯を使い続けたいけど、実際の耐用年数はどのくらいなんだろう?」このように、セラミック素材がどのくらい使えるのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。 セラミックは天然歯との適合性がよく優れた素材ですが、半永久的に使える素材ではありません。メンテナンスをしつつ、できる限り耐用年数を伸ばしていきます。 本記事では、セラミックの特性を踏まえた上で耐用年数は素材の特徴について紹介しています。 セラミックの耐用年数が気になる方は、ぜひ記事内容をご確認ください。

セラミックの寿命はどのくらい?

セラミック素材の寿命はおおよそ10年〜20年です。残念ながら1回のセラミック治療で老後まで持たせるのは難しいでしょう。 それぞれのセラミック素材には耐用年数があります。耐用年数を超えて長く使い続けていると、やがては破損してしまいます。 主なセラミック素材の寿命は次の通りです。
  • オールセラミック 10年〜15年
  • ジルコニアセラミック 10年〜15年
  • メタルボンドセラミック 8年〜10年
  • ラミネートベニア 10年〜20年
耐用年数は長くとも20年が限度なので、どこかで一度大規模なメンテナンスは必要です。

老後も丈夫なセラミックの歯を使い続けるには

できるだけ長くセラミック歯を使い続けるために押さえておきたいポイントを4つ紹介します。
  • 自分の歯にぴったり合うように作成する
  • 口腔ケアは丁寧に
  • マウスピースの着用
  • 噛み合わせの調整

自分の歯にぴったり合うように作成する

セラミックの歯は天然歯と相性の良い素材ですが、セラミックの歯と土台になる歯の間に隙間が生じてしまうと、外れやすくなってしまいます。 隙間ができると虫歯が出来やすくなるのも要注意ポイントです。 セラミックの歯と自分の歯をぴったり適合させるには、型取りや詰め物、被せ物を作り上げるための高いスキルが求められます。熟練の歯科技工士でなければうまく対処出来ません。 セラミック治療を検討する方は、自分の歯とセラミックをうまく適合させるために、経験豊富な歯科技工士と連携できる歯科医院を選びましょう。

口腔ケアは丁寧に

セラミック素材をできるだけ長持ちさせるには、日頃の丁寧なブラッシングやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使ったケアが必要です。 セラミック素材だからと言ってセルフケアを疎かにしていると、口腔内に汚れが残ったままになり、虫歯や歯周病の原因となってしまいます。 セルフケアの基本となる歯ブラシはできるだけヘッドが小さなものを選びましょう。歯と歯茎の間に歯ブラシを斜め45度において、丁寧かつ小刻みに動かすことで汚れやプラークを取り除くことが出来ます。 丁寧な口腔ケアを欠かさずに、セラミックの歯をできるだけ長持ちさせましょう。

マウスピースの着用

歯ぎしりの癖がある人は、マウスピースを使いってセラミックの摩耗を防ぎましょう。何も対処せずにそのままにしていると、あっという間にセラミック素材が削れてしまいます。 自分の噛み合わせにぴったりのマウスピースを寝る前に装着しておけば、セラミックへのダメージは最小限に抑えられるでしょう。 マウスピースの他にはボトックス注射にて、歯ぎしりのクセそのものを治してしまう方法もあります。

噛み合わせの調整

長く使い続けていると摩耗によって噛み合わせがズレてきます。定期的なメンテナンスは忘れずに実施したいところです。 加齢や歯周病の進行によって噛み合わせがズレてくると、セラミック素材の割れや掛けにも繋がってしまいます。 半年に1度程度は噛み合わせのチェックのために担当歯科医師に診てもらいましょう。

セラミックの素材ごとの特徴

セラミックの素材について、それぞれの特徴を紹介します。
  • オールセラミック
  • ジルコニア
  • メタルボンド
  • ラミネートベニア

オールセラミック

すべてセラミック素材だけで作成された歯の被せ物です。オールセラミックでは、色合いや形など、歯に対する自分なりの理想を叶えやすい特徴があります。 オールセラミックで作成された被せ物は色合いや質感がよく、透明感があります。 審美性が高く、天然歯との見分けがつきにくいのは最大のメリットでしょう。金属が使用されていないため、金属アレルギーの人にもおすすめの素材です。 オールセラミックは陶器で出来ているため、衝撃による損傷には気をつけましょう。

ジルコニア

ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれている素材です。高い審美性と強度を持っており、セラミック素材の中でも最高品質と言われることもあります。 従来は奥歯の詰め物は金属が定番でしたが、ジルコニアの登場によって、金属アレルギーの方でも安心して奥歯の被せ物ができるようになりました。 ジルコニアは体に馴染みやすい特性を持っているため、様々な状況に変化する口腔内の環境でも、歯や歯茎への影響を最小限に抑えることができます。

メタルボンド

メタルボンドとは、金属部分の中身に対して外から見える部分にだけセラミックを活用した被せ物のことを言います。 変色しにくく強度が確保できるため、審美性を実用性のバランスに重点をおきたい人に好評です。 中心の金属部分を貴金属にすると、金属が溶けることによる歯茎の変色と金属アレルギーを予防できます。

ラミネートベニア

ラミネートベニアは、歯の表面を削ってセラミックなど薄い素材を貼ることで審美性を高める治療方法です。 歯の表面をキレイな形に整えつつ、天然歯のような自然な白い歯を再現できる特徴があります。 歯の機能を回復するための治療ではなく、歯の形や色合いの調整、すきっ歯を埋める時に利用されます。 短期間で白い歯が実現できるため、人前に出る機会が多い人のピンポイント治療に向いています。

セラミックの歯が壊れる原因

セラミック歯が壊れてしまう主な原因を4つピックアップしました。
  • 歯ぎしりや食いしばりの癖
  • セラミックの歯に強い衝撃が加わった
  • 加齢によって噛み合わせに変化が生じた
  • 歯周病によって歯が抜けた

歯ぎしりや食いしばりの癖

歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、必要以上にセラミックへ負担がかかるため要注意です。 歯ぎしりや食いしばりは寝ている間や集中している時に、つい出てしまう癖の一つです。歯1本あたりに70kg〜100kgもの強い力がかかるため、セラミックの歯はあっという間に摩耗してしまいます。 セラミック歯だけでなく天然歯への大きな負担によって顎関節症や頭痛、肩こりの原因にもなりかねません。早めに歯科医院で治療を受けるようにしましょう。 歯ぎしりと食いしばりの治療をせずにセラミック治療をしてしまうと、セラミックの摩耗が止まらずに、天然歯の根本が折れてしまうこともあります。

セラミックの歯に強い衝撃が加わった

セラミックに強い衝撃が加わってしまうと、割たり欠けたりする原因になるため注意が必要です。衝撃による破損は、球技やボクシングなどの格闘技などでよく見られる事例です。 スポーツをする時は、セラミックの歯を守るためにスポーツ専用のマウスピースを装着しておきましょう。 その他にも交通事故や転倒によって顔面や歯に強い衝撃を受けてしまい、セラミック歯が壊れることもあります。

加齢によって噛み合わせに変化が生じた

加齢によって歯茎が下がるとともに噛み合わせが変わって、歯に強い力がかかります。噛み合わせの調整をしないままにしていると、セラミックの歯に強い力がかかり、割れてしまうこともあるため注意が必要です。 加齢の他に歯周病の症状が進んだり、他の歯科治療をしたことで噛み合わせが変わることもあります。 噛み合わせがズレていると余計な力が歯にかかってしまい、肩こりや頭痛の原因にもなります。噛み合わせのチェックのために、定期的に歯科医院にてメンテナンスを受けるようにしましょう。

歯周病によって歯が抜けた

セラミック治療の結果、キレイで白い歯を手に入れたとしても、喫煙やストレス、生活習慣の乱れによって歯周病が悪化してしまうと、歯が抜けてしまうため注意が必要です。 歯周病になると歯を支えている歯槽骨が吸収され、歯が長く下がってしまい、結果的に歯がグラグラに揺れて抜けてしまいます。 せっかくセラミックの歯にしても、抜けてしまっては元も子もありません。セラミックの土台は歯周病によってあっという間にグラグラになってしまうため、しっかりセルフケアをしましょう。

まとめ

長くセラミックの歯を使い続けるには、セルフケアとメンテナンスは欠かせません。特に歯周病には要注意です。 セラミック治療を施している歯茎は、歯周病によってあっという間に土台がグラグラになってしまいます。天然歯と同様に細かなメンテナンスを怠らないようにしましょう。 加齢による噛み合わせのズレの調整も必要です。こまめなメンテナンスができていれば、長い期間の利用にも耐えてくれるでしょう。 ブリッジの土台が虫歯になった場合、放置せず早めに対処することが重要です。しかし、初期症状がほとんどなく気づきにくい一方で、進行しやすいのが特徴です。もし痛みや違和感を感じたら、それは虫歯のサインかもしれません。   本記事では、ブリッジの土台が虫歯になった際の症状、治療法、そして予防策について詳しくご紹介します。この記事を読むことで、ブリッジの土台が虫歯になった場合の適切な対処法がわかるので、ぜひ参考にしてください。

ブリッジの土台が虫歯になったらどんな症状がある?

ブリッジの土台の歯が虫歯になっている時に現れるサインは、以下の4つです。ただし、虫歯になっていても、大きく進行するまで気づかないケースが多いので注意してください。

歯の痛みや違和感が続く

初期の段階では、冷たいものや熱いものがしみる程度かもしれませんが、進行するとズキズキとした痛みや、夜間の痛みなど、さまざまな種類の痛みが出現する可能性があります。 さらに歯に違和感を感じることがあり、たとえば、噛むときに違和感があったり、歯が浮いているような感覚があったりすることも。

ブリッジが不安定になる

虫歯が進むと、ブリッジを支えている歯が弱くなり、ブリッジがグラついたり、外れてしまうことがあります。

歯茎の腫れ

虫歯でかなり悪くなると、歯の根っこの方に膿がたまることがあります。膿がたまると、歯茎が腫れたり、歯茎に小さな穴が開いて膿が出てくることも。

ブリッジの縁の黒ずみや変色

土台の歯の虫歯が進行すると、歯の色が黒っぽく変色し、それがブリッジの縁から透けて見えることがあります。 さらに、ブリッジと歯の間に隙間ができ、そこに汚れがたまって黒ずんでしまうこともあるでしょう。

ブリッジの土台の歯が虫歯になったら必ず症状がでるの?

実はブリッジの土台の歯の虫歯というのは、初期の段階で自覚症状が出ないことが多くあります。 虫歯は通常、歯の神経に達すると痛みを感じますが、ブリッジの土台になっている歯は、すでに神経を抜いている場合が多く、虫歯が進行しても痛みを感じにくいのです。 さらには、ブリッジ全体の痛みと誤解されやすい点もあります。このようなことからも、症状がなくても外してみると、すでに虫歯が進行していることも珍しくありません。

ブリッジの土台が虫歯になった場合の治療法とは?

ブリッジの土台となる歯が虫歯になった場合、その程度によって治療の方法が変わってきます。

虫歯が初期段階

虫歯が浅い部分にできている場合は、ブリッジを外して虫歯を削り、その部分をコンポジットレジン(プラスチック素材)などの詰め物で補填します。 その後はブリッジを再装着、または新しいブリッジを作ることになるでしょう。

虫歯が中等度

虫歯が少し深くなっている場合は、ブリッジを外して虫歯を削り、金属やファイバーコアを使用し、歯を補強するための土台を作ります。その後、新しいブリッジを作ります。

虫歯が神経に達している

根管治療(歯の神経の治療)をして、歯の内部を清掃・消毒した後に詰め物で密閉します。歯の根の中をきれいにした後は、コアを形成して補強し、新しいブリッジを作ります。

支台歯が保存不可能な場合

虫歯がひどくて土台の歯を残せなくなった場合は抜歯が必要です。 その後はもし健康な歯が残っている場合、新たな4本連結のブリッジを作成することも選択肢に入ります。 そうでなければ、インプラントや部分入れ歯を検討することになるでしょう。

ブリッジの土台の虫歯が起きる原因とそのメカニズム

ブリッジの土台が虫歯になることは、残念ながらよくあることです。再治療を繰り返すことで、歯への負担は増し、最終的にはブリッジ自体が維持できなくなる可能性もあります。 ブリッジで負の連鎖が起こる理由は、以下のとおりです。
  • ブリッジは複数の歯をつなぎ合わせるため、歯と歯の間の清掃が難しく、虫歯になりやすい構造である
  • 再治療の度に歯を削るため、歯質が薄くなり、新たな虫歯や歯の破折のリスクが高まる
  • ブリッジの下に歯垢や歯石がたまりやすく、歯周病を引き起こす可能性がある
このような負の連鎖を考慮した場合、ブリッジ再治療以外を選択するというのも1つの手段です。

ブリッジの土台が虫歯になった場合、再治療以外の選択肢はある?

ブリッジの土台が虫歯になった場合、必ずしも再治療がベストな選択とも言い切れないケースもあります。一般的な治療選択肢としては、以下のものが挙げられます。

インプラント

土台の歯を保存できない場合、抜歯して、失われた歯の部位にインプラントを設置する方法があります。 この方法では隣の歯を削る必要がなく、他の歯に負担をかけないため、長期的に安定した治療が期待できます。 また、インプラントを土台としてブリッジを支える方法もあり、例えばインプラント2本で3本分を補うことが可能です。 インプラント2本で3本を補う?インプラントのブリッジ治療について解説!

部分入れ歯

土台となる歯を保存できない場合は、部分入れ歯の使用を検討することもあります。保険適用の入れ歯なら低コストで治療が可能ですが、違和感を感じることも。 ブリッジの土台の虫歯治療には、さまざまな治療法や選択肢があり、それぞれメリット・デメリットがあります。歯科医師と十分にご相談の上、選択されることをおすすめいたします。 インプラント、入れ歯、ブリッジの比較は、下記リンクを参考にしてください。 失った歯の治療比較一覧表

ブリッジの土台を虫歯から守る正しいケア方法

ブリッジの再治療を何度も繰り返すことはできないため、今後はやはり、できるだけ虫歯にならないよう予防に努める必要があります。 ブリッジのお手入れは、専用の道具を使って丁寧に磨くなど、少し工夫が必要です。毎日の歯磨きには、歯ブラシ以外にも以下のアイテムがあると、より効果的にケアできます。
  • 歯間ブラシ
  • スーパーフロス
ブリッジを歯間ブラシでお手入れすべき?基本的なやり方や注意点も紹介 今回は「スーパーフロス」の具体的な使い方についてご説明いたします。スーパーフロスは通常のフロスと異なり、片端が硬くコシがあり、ブリッジの下にスルリと通せるように設計されています。 中央部分は、通常のフロスよりも太く、スポンジのような柔らかい構造で、歯と歯の間やブリッジの周囲に付着した歯垢を効果的にかき出します。 まるで小さなブラシで磨いているかのように、歯の隙間の汚れをスッキリ落とすことが可能です。

スーパーフロスの使い方

1.糸を準備する
  • スーパーフロスを1本取り出します。
  • 硬い先端部分を確認し、そのままブリッジの下や隙間に糸を通します。
  2.糸を通す
  • 硬い先端部分を、ブリッジと歯茎の間に差し込みます。
  • ゆっくりと通し、スポンジ状の部分がブリッジの下に届くようにします。
  3.スポンジ部分で清掃する
  • スポンジ部分を前後に動かして、ブリッジの下にたまった汚れをかき出します。
  • 優しく動かし、歯茎を傷つけないように注意しましょう。
  4.フロス部分で仕上げる
  • フロス部分を使い、土台の歯と隣の歯の間を丁寧に上下に動かして清掃します。
  1回使い切りなので、使用後は捨てて新しいものを使います。毎日の歯磨き後や夜寝る前のケアに取り入れると効果的です。 スーパーフロスは市販されていることが多いのですが、初めて使う場合は、歯科医師や歯科衛生士に使い方を教えてもらうと安心です。

ブリッジの土台の虫歯をどうするか困ったら、ヨクシオファミリー歯科住道に相談

ブリッジの土台が虫歯になって再治療を繰り返すよりも、長期的な視点で適切な治療方法を選ぶことが重要です。歯科医師とよく相談し、自分の状況に合った治療法を決めましょう。 また、ブリッジを長くご使用いただくために、虫歯予防はもちろん、正しいお手入れが大切です。歯間ブラシの選び方など、ご相談ください。患者様に合ったアドバイスをいたします。 ヨクシオファミリー歯科住道では、初診時より、患者様一人ひとりのご状況に合わせた丁寧なカウンセリングをしております。 ブリッジの土台が虫歯になり選択肢にお困りでしたら、一人ひとりに合った治療をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。 ヨクシオファミリー歯科住道で今すぐ予約する 失ってしまった歯を補う治療には入れ歯やブリッジなどの方法もありますが、「できることならインプラント治療がいい!」という方は少なくないでしょう。 一方で、インプラント治療は費用面が気になる、どの程度の治療から適用できるのかよくわからないという方も少なくありません。 今回はそんなインプラント治療について「1本から治療できる?」「治療費用はどれくらい?」「インプラントのメリットは?」という疑問にお答えしていきます。

1本からのインプラント治療を受ける方は意外と多い?

「1本の欠損でインプラント治療はできる?」という疑問を抱いている患者様もいらっしゃるかと思います。 結論から言いますと、1本の欠損箇所をインプラントで治療することは、珍しいことではありません。 さまざまな事情で歯を1本失ってしまったという方の多くが、インプラント治療を選択しています。

虫歯や歯周病で1本だけ歯がなくなってしまったケース

虫歯で1本歯を抜くことになった、1本だけ割れて無くなってしまった、歯周病で抜け落ちてしまったなどのケースでは、お口の状態を整えた上でのインプラント治療が可能です。 特に前歯のように人目につきやすい部分は、インプラントを選択する方が多くいらっしゃいます。

事故などで歯が割れたり折れたりしてしまったケース

スポーツ中の怪我や事故で前歯が折れてしまったという場合には、インプラントで補う方が多いです。 怪我による欠損は必然的に前歯で起こりやすいため、放置していると見た目が気になる、目立たないように治したいという声も多く見られます。

1本の欠損でもインプラントを選択するメリット

1本の欠損だからといって放置したり、納得のできない治療を受けたりすると、将来的なお口の健康維持が難しくなってしまうかもしれません。 自分の歯に関心を持ち、健康な状態を守っていくためにも、インプラント治療を選択することは大きなメリットがあります。

他の歯に負担をかけずに欠損を補える

従来の補綴(欠損を補う治療)では隣接する歯を削って義歯を支える必要がありましたが、インプラントでは、健康な歯を削る必要がありません。 健康な歯に負担をかけず維持していくという点においても、インプラントには大きなメリットがあります。

自然な噛み心地が得られる

義歯なのにしっかり噛めるという点は、インプラントが選ばれる大きな理由の一つです。 顎の骨に土台を埋め込むため、入れ歯のように噛むと動いてしまうという不便さはありません。 また、入れ歯やブリッジよりも強度があるため、固いものでも安心して噛むことができるでしょう。

見た目が自然な仕上がりになる

インプラントのメリットの一つに、天然の歯に近い見た目を再現できるという点があります。 1本だけの入れ歯やブリッジは、治療箇所によってはとても目立ってしまう可能性があります。 一方、インプラントであれば前歯の治療であっても天然の歯に馴染むため、見た目に義歯であることがわからない状態を実現できるでしょう。

長期的な安定を維持しやすい

インプラントは、きちんとケアを続けていけば10年以上維持することが可能です。 定期的な作り替えが必要なくなるため、長い目で見ると治療にかかる費用や期間の負担を大きく軽減できるでしょう。

歯並びの乱れを防ぐ

歯が1本でも欠けている状態を放置すると、周囲の歯が空いたスペースに倒れ込んで歯並びが乱れてしまうことがあります。 インプラントで他の歯が移動するリスクを防止することは、将来的な歯並びの維持にもつながるでしょう。

インプラント1本にかかる治療の費用と内訳

インプラント1本の治療にかかる費用は、一般的に30万円から50万円ほどが相場とされています。 ほとんどの場合インプラント治療で保険が適用されるケースはありませんので、費用に関しては事前にきちんと確認しておくことが重要です。 また、インプラントの治療費に含まれる内容はクリニックによっても異なります。 治療に使用する素材の種類や治療環境、患者様の状態によっても金額が変わるため、正確な費用は検査後に聞いておくようにしましょう。 以下では、一般的なインプラント治療で発生する費用を紹介していきます。

事前の検査や診断の費用

インプラント治療を行うには、事前に検査を実施する必要があります。 お口全体の状態を見てインプラント治療が行えるかを判断したり、歯科用CTやレントゲンで顎の骨の状態をチェックしたりと、さまざまな検査を行います。 治療の計画を立てるために必要な工程となり、多くの場合はインプラント治療の費用に含まれています。

インプラント体の埋め込み手術費用

顎の骨にインプラントを埋め込む手術の費用歯、インプラント治療代に含まれます。 なお、手術自体の難易度や使用する素材によって費用が異なることがありますので、事前の治療計画でしっかりと決めて確認しておくようにしましょう。

上部構造の作成費用

上部構造は、インプラント体に装着する技師の部分を指します。 セラミックやジルコニアなどの素材を用いて、歯科技工士が一つずつ丁寧に作成します。 素材によって費用が変わるため、事前に確認が必要です。

必要に応じた骨造成などの追加費用

顎の骨が不足している場合には、骨造成という処置が必要になります。 骨造成では骨の移植や骨を再生するための処置を行いますが、基本的にインプラント治療の費用の中には含まれません。 骨造成が必要な場合には、インプラント治療の費用に加えて5万円〜15万円ほどかかることが一般的です。 なお、骨造成は治療方法によっても金額が大きく変動するため、注意が必要です。

治療後のメンテナンス費用

治療後のメンテナンスや定期検診の費用は、インプラント治療費の中には含まれません。 インプラントの治療を行う段階で支払う必要はありませんが、今後必須となる費用になるため、併せて見積もっておくと良いでしょう。

インプラント1本の治療における流れ

基本的にインプラントの治療は、1本であっても複数本であっても変わりません。 以下では、一般的なインプラント治療の流れについて解説していきます。

診察や検査、カウンセリング

インプラント治療を行うためには、虫歯や歯周病といった病気がないかを事前にチェックする必要があります。 また、欠損の箇所の状態やインプラント治療が行えるかどうかなどを検査し、治療計画を立てていきます。

必要に応じて抜歯処理を行う

インプラント治療を行う箇所に歯の根っこが残っている場合は、事前に抜歯処置を行います。 根っこから抜けている場合には、抜歯は必要ありません。

インプラント体の埋入手術

顎の骨にインプラント体を埋め込む手術を行います。 歯茎を切開して顎の骨に土台となるインプラントを埋め込んでいく外科処置となるため、しっかりと麻酔を効かせて安全に配慮した環境で治療を進めていきます。

インプラント体の結合を待つ

インプラント体の手術後は、3ヶ月〜4ヶ月程度の治癒期間が必要となります。 インプラント体と顎の骨がしっかり結合するまでの期間は仮歯を用いて見た目が目立たないよう配慮します。

アバットメントを装着する

インプラント体(土台部分)と被せ物を繋ぐためにアバットメントを装着します。

上部構造を装着する

上部構造となる被せ物は、セラミックやジルコニアなどの素材を用いて作成します。 作成した被せ物をアバットメントに固定したら、インプラント治療が完了となります。

インプラントを長持ちさせるために大切なこと

インプラントは、お口の状態をしっかりと維持することで10年以上長持ちさせることも可能です。 1本で済んだ治療がその後2本、3本とならないためにも、治療後はしっかりケアを行い、長く健康に使えるよう気をつけましょう。

定期的なメンテナンスを継続する

インプラントは虫歯にはなりませんが、環境が悪化するとインプラント周囲炎という歯周病のような症状が現れます。 インプラント周囲炎になると、インプラント部分の歯茎が腫れたりインプラントの脱落が起こったりとさまざまなトラブルに発展してしまいます。 そういった問題を防ぐためにも、3ヶ月〜半年に一度は歯科医院でチェックやクリーニングを受けるようにしましょう。

お口全体の健康管理をしっかりと行う

インプラント部分だけを綺麗にするのではなく、お口全体を健康に維持することが大切です。 普段のセルフケアはもちろん、定期的にお口のクリーニングや検診を受けることを心がけましょう。 セルフケアをしっかりできているつもりでも、見えないところで歯石やプラークが蓄積していることがありますので、歯科医院でのプロケアは欠かさず受けることをおすすめします。

お口のトラブルは早期治療を心がける

虫歯や歯周病といったお口のトラブルは、放置しておくとその分治療の負担が大きくなってしまいます。 また、インプラント部分にも影響を与えてしまう可能性があるので、早めに治療を行うことを心がけておきましょう。 また、トラブルを早期に発見するためには定期検診が欠かせません。 3、4ヶ月に一度は歯科医院で検査を受けて健康な状態を維持できるよう頑張っていきましょう。

インプラントの治療費用を抑えるためのポイント

インプラント治療は、特別なケース以外では自費診療となります。 保険診療が適用できない分、費用は高くなりますので、できる限り負担を軽減するための制度や方法を知っておくと良いでしょう。

医療費控除を利用する

インプラント治療は、医療費控除の対象になります。 医療費控除とは、1年間に基準額以上の医療費を支払った年に、所得税や住民税の控除が受けられるという制度です。 インプラント治療を行った場合には必ずその年末に確定申告を行うようにしましょう。

デンタルローンや分割制度を利用する

一気に支払うことが負担になる場合は、歯科医院が提供している支払い制度を用いる方法があります。 1本からのインプラント治療であっても、歯科医院のデンタルローンや分割払いを使用できるため、必要に応じてうまく活用していきましょう。

まとめ

インプラントは、1本からでも治療を受けることができます。 さまざまな理由で1本だけ歯を失ってしまうというケースは意外と多く、特に前歯の欠損のように見た目が気になる部分ではインプラント治療を選択する方も少なくありません。   インプラント治療は基本的に自費診療となり、1本あたりの相場は30万円〜50万円とされています。 1本だけであっても数本の治療であっても、インプラントにおけるメリットは変わらず、噛み心地の良さ、見た目の自然さ、長期的なお口の健康維持など、さまざまな点が挙げられます。 1本で済んだものが2本、3本と増えていくことがないよう、治療前も治療後もしっかりとセルフケア・定期的なクリーニングは継続するようにしましょう。   また、インプラント治療にかかった費用は医療費控除の対象になります。 1本であってもきちんと申請をすることで費用分の負担が軽減されますので、忘れないように確定申告を行ってください。   ここまで読んでいただき、ありがとうございました。 しっかり噛めるお口を取り戻すためにも、インプラント治療をお考えの際にはぜひお気軽にご相談にお越しください。 インプラント治療において「骨が足りない」と診断を受けた場合には、骨造成という処置が必要になります。 歯が抜けた状態を長い間放置していると、その部位の骨が痩せて薄くなり、インプラントを安定させる十分な厚みがなくなってしまっていることがあります。 骨造成とは、こうした骨の不足を補うために新しい骨を追加し、インプラントを埋め込むための土台を強化するための治療です。 骨造成の治療は基本的に自費診療になるため、事前にしっかりと費用面もチェックしておきましょう。

インプラント治療+骨造成、気になる費用は?

歯を失ってしっかり噛めないと悩んでいる方にとって、インプラントはそのお悩みを解消する最良の治療と言っても過言では無いかもしれません。 天然の歯に近い噛み心地と見た目は、失った歯の機能や自信を取り戻してくれるでしょう。 一方で、インプラント治療を行う際にしっかりとチェックしておきたいのがその費用面です。 インプラント治療は基本的に自費診療となるため、治療費は高額になるケースが多くあります。 また、併せて「骨造成」を行う場合は、その費用も含めて検討する必要があるでしょう。

1本あたりの治療で35万円〜70万円ほどが目安です

骨造成を含まないインプラント治療の場合、1本あたりの治療費用は30万円〜50万円程度が目安となります。 そこに骨造成の治療が追加される場合は、プラス5万円〜20万円程度を想定しておくと良いでしょう。

インプラント+骨造成の費用はさまざまな要因で変動します

インプラント治療や骨造成の治療は、病院の方針や使用するインプラント、骨材の種類、患者様のお口の状態や骨の状態によって変動します。 絶対にいくらかかるという取り決めはないため、治療を検討される場合は事前のカウンセリングで詳しい費用を聞いておくようにしましょう。

費用を抑えるために骨造成を行わない…という選択肢は可能?

骨造成を行わなければその費用は抑えられると考える方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は顎の骨が不足している状態でインプラント治療を行うことはほぼ不可能と言えます。 歯科医師の診断によって骨が足りないと判断された場合には、骨造成を行う必要があるということを知っておきましょう。 とはいえ、昔は骨が足りないことでインプラント治療が受けられないというケースが多かったことを考えると、骨を補う治療によってインプラントが幅広い方に適用できるようになったことは医療の大きな進歩と言えます。

インプラント治療前に骨造成治療を行う理由

前提として、加齢や骨格の問題で顎の骨に十分な厚みがないと、埋め込んだインプラントが歯肉からはみ出てしまったり、顎の骨を貫通してしまったりとさまざまなトラブルが起こりやすくなります。

インプラントをしっかり安定させるため

事前に骨造成を行うことによって、十分な厚みや高さの骨を確保することができます。 結果としてインプラントがしっかり固定され、長期間にわたり安定した状態を維持できるようになるでしょう。 土台となる骨を骨造成で補うことは、インプラントを長持ちさせることに直結します。

インプラント治療の仕上がりをより良いものにするため

骨が不足している状態では、歯茎の位置が不自然に下がっていたり、インプラントが不自然に目立ってしまったりすることが考えられます。 骨造成で骨や歯茎の形を整えることは、最終的なお口のバランスを整えるためにも欠かせない治療と言えるでしょう。

骨造成の種類と費用

骨造成にはいくつかの種類があるため、患者様の骨の状態やインプラント治療を行う位置によって適切な方法で治療を行っていくことになります。 それぞれの治療によって特徴や費用が異なるため、以下で詳しく解説していきます。

1. GBR法の特徴と費用

GBRとはガイデッド・ボーン・リジェネレーションの略で、人口骨などを骨の不足部分に詰めて幕で覆い、骨を再生させるという治療方法です。 特徴としては、比較的手軽な骨造成の治療であり、少しだけ骨を足す必要がある場合などに用いられます。 使用する骨材によって費用は異なりますが、目安としては5万円〜15万円程度が一般的です。

2.サイナスリフトの特徴と費用

サイナスリフトは、上顎の奥歯にインプラントを埋め込む場合に用いられる骨造成治療です。 広範囲の骨造成が必要な場合に選択される治療方法であるため、他の骨造成と比べると費用が高めになります。 目安としては20万円〜50万円程度が一般的です。

3.ソケットリフトの特徴と費用

ソケットリフトは、サイナスリフト同様に、上顎の奥歯部分にあたる骨を補う治療法です。 サイナスリフトよりも規模が小さいことが特徴で、インプラントの埋入と同時に行えるケースもあります。 費用は10万円〜30万円ほどが目安となります。

4.ブロック骨移植の特徴と費用

ブロック骨移植とは、自分の骨をブロック状に切り出して移植するという方法で、広範囲の治療に適用できます。 骨の採取など特殊な処置が必要になるため費用は高くなり、20万円〜40万円程度が目安となります。

5.自家骨移植の特徴と費用

自家骨移植は、自分の骨や人口骨を粉末状にしたものを移植して骨の再生を促すという治療です。 狭い範囲の場合、ブロック骨移植よりも費用を抑えた治療が行えます。 費用は10万円〜30万円と、範囲によって大きく変動します。

骨造成も含めた場合のインプラント治療の流れ

骨造成は基本的にインプラントの埋め込み前に行います。 以下では、骨造成の手順も含めてのインプラント治療を流れに沿って解説していきます。

診察や検査、カウンセリング

インプラント治療を行う場合には、精密検査やカウンセリングから始めていきます。 歯科用CTやレントゲンで骨の状態まで確認できるため、骨が不足しているかどうかはこの段階で判断が可能です。

骨造成の手術を行う

骨が足りないと判断された場合には、必要な骨の量や治療箇所に合わせた骨造成治療を行います。 手術は麻酔を用いて行うため、痛みを感じる心配はありません。 骨造成から新しい骨が形成されて安定するまでは3ヶ月〜半年ほどかかります。

インプラント体を埋入する

骨の状態が安定していることを確認したら、顎の骨にインプラント体を埋め込むための手術を行います。

インプラント体が結合するまでの治癒期間。

インプラント体の手術後はさらに3ヶ月〜6ヶ月程度の治癒期間を設けます。 この期間でインプラント体と骨がしっかり結合し、安定した土台となっていきます。

アバットメントを装着

インプラント体と上部構造となる被せ物を繋ぐための連結パーツを装着します。

上部構造の装着

被せ物は、お口全体の見た目や患者様の希望を考慮して作成していきます。 作成した被せ物をアバットメントに固定したら全ての工程が完了です。

インプラントや骨造成の費用を抑えたい場合は?

基本的に自費診療となるインプラントや骨造成では、さまざまな方法で費用を抑えることを検討しましょう。

医療費控除を利用する

インプラント及び骨造成は医療費控除の対象になるため、確定申告で所得税や住民税の控除が受けられる可能性があります。 医療費控除とは、1年間に基準以上の医療費を支払った場合に適用される制度で、インプラントや骨造成を行った場合はほとんどのケースで適用されるでしょう。

デンタルローンや分割制度を利用する

歯科医院が提供している分割払いの制度や医療ローンを活用することで、一度に支払う金額を軽減することも一つの手段です。 通常のローンよりも金利が低く設定されているというメリットもありますので、希望される場合は事前に歯科医院で聞いてみることをおすすめします。

保険適用の対象に含まれていないかを事前に確認する

インプラントは基本的に保険適用外ですが、骨造成に関しては特定のケースで保険が適用される場合もあります。 口腔がんや外傷によって骨の欠損治療が必要なケースなど一部の原因に限られますが、もし該当する可能性がある場合には、医師に相談されてみてください。

まとめ

インプラント治療に併せて骨造成の手術が必要な場合は、通常のインプラント治療費に加えて5万円〜20万円ほど高くなる可能性があります。 骨造成とは、不足している顎の骨を補うための治療のことで、インプラントをしっかりと固定して安定した状態で長く使えるために欠かせない処置です。 少し費用が高くなってしまうデメリットはありますが、安全なインプラント治療のためには必要不可欠なものなので、インプラントを検討する際には「もしかしたら骨造成の費用も発生するかもしれない」という前提で考えていくようにしましょう。 そんな骨造成治療ですが、基本的にはインプラント治療と併せて医療費控除の対象になります。 年末にきちんと確定申告を行うことで実質的な費用を軽減できる可能性があるため、忘れず申請を行うようにしましょう。 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。 インプラントや骨造成について気になることがありましたら、ぜひお気軽にご相談にお越しください。

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