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バクテリアセラピーとは

ヨーロッパで誕生した予防医学で、善玉菌を継続的に摂取することで、体の中にいる菌のバランスを変え、体質を変えていく細菌療法のことをいいます。「菌質」と呼ばれる、からだに500兆個以上共生している菌の種類やバランスを整えることで、虫歯菌や歯周病菌などの悪玉菌を減らし、口腔内の疾患を予防することができます。

これまでは、悪い菌に対して抗菌剤などを使用して除菌する方法がとられていました。しかし、口腔内にいる良い菌までも一緒に除菌してしまうことや、お薬を何度も使用し続けることで、効果がなくなることがありました。

特に歯科で今話題なのが、L.ロイテリ菌を使った治療法です。母乳由来の菌のため、副作用はなく、母乳由来の菌のため、副作用はありません。通常の歯科治療やメンテナンスに加えて、善玉菌（L.ロイテリ菌）を摂取していただくだけで、お口や体全体が健康になっていきます。

L.ロイテリ菌とは

健康な生活に必要な善玉菌・乳酸菌の一つです。ヒト免疫システムの調整を行いながら、さまざまな疾患の予防・治療に働きかけます。当院では、L.ロイテリ菌を生菌のまま製品にした、バイオガイア社のプロデンティスという商品を取り扱っております。

L.ロイテリ菌の特徴

①口腔内、腸管表面への付着能力が高い！
もともと、ヒトの体に存在する菌なので、ヒトの体に住み着きやすいです。また、胃酸や胆汁に強く、他の菌よりもヒトの体で生きる力がとても強いのです。

②免疫システムをコントロール
免疫システムをコントロールし、アレルギーやアトピーを改善に導きます。スウェーデンの医科大学病院などでは、入院患者の免疫向上のために活用されています。

③抗菌物質を産生する希少な乳酸菌！
ロイテリ菌は、ロイテリン(3-hydroxy-propionaidehyde)という抗菌物質を作り、病原菌に対する拮抗作用があります。この機能が、ピロリ菌を抑制したり、悪玉菌を抑制することで動脈硬化を軽減します。

④生きて腸まで”本当に”届く！
ロイテリ菌は、胃酸や胆汁に強く、ヒトの体内で生きやすく、ほとんどの善玉菌が腸まで届かずに死菌となりますが、ロイテリ菌は酸に強いため、生きて腸まで届くのです。

⑤副作用がない
ロイテリ菌は、薬ではなく、天然のヒト由来の乳酸菌です。どんなに摂取しても副作用がなく、安心です。

L.ロイテリ菌を続けて摂ると、こんないいことが…

①虫歯の原因菌を減らす
イヤな悪玉菌「虫歯の原因菌」が約80%減少することで虫歯になることを防ぎます。

②歯周病の原因菌を減らす
歯周病菌が約90%減少します。また歯科医院での専門的なケアとの組み合わせで、効果は倍増します。

③口臭を抑える
1週間ほどの摂取で、起床時のお口の不快感(ベタべタ感など)の軽減、口臭が気にならなくなったと、実感されています。

④胃のピロリ菌を減らす
ロイテリ菌は強烈な胃酸にも負けず、胃の粘膜にいる悪玉菌「ピロリ菌」も抑え、胃潰瘍や慢性胃炎などを防ぎます。

⑤お腹の調子を整える
ロイテリ菌は生きたまま腸まで届き、しっかり定着するので、下痢や便秘などに悩まされにくい腸内環境へ整えます。⑥アレルギー症状を軽減する
生きたまま腸に定着して免疫を正常に整えることで、アトピー性皮膚炎の湿疹の表面積・かゆみ・花粉症などの症状が軽減します。

⑥アレルギー症状を軽減する
生きたまま腸に定着して免疫を正常に整えることで、アトピー性皮膚炎の湿疹の表面積・かゆみ・花粉症などの症状が軽減します。

まとめ

バクテリアセラピーによって体内の菌のバランスを変え、体質を変えていくことで、口腔内の疾患を予防することができます。しかし歯垢や歯石などが付かなくなるわけではありません。そのため、定期的な検診やメンテナンスを行うことで、より健康的な口腔内を保つことができます。