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2024.03.28

インプラント治療は老後が悲惨といわれる理由|メリットや注意点も紹介

歯を失ったとき、歯を補う治療法としてインプラントを選択する人が増えています。しかし、インプラントにすると老後が悲惨になるともいわれており、不安に感じる人も少なくありません。

また、老後にインプラント治療を受ける場合、高齢者特有の懸念点があり治療できないケースもあります。

この記事では、インプラントは老後が悲惨といわれる理由、インプラント治療のメリットや老後のインプラント治療の注意点、インプラントの寿命を延ばす方法などを解説します。老後のインプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

インプラントは老後が悲惨といわれる理由

老後にインプラント治療を受けると悲惨と言われるのは、なぜでしょうか?主な理由は、以下の通りです。

  • 治療費が高い
  • 治療期間が長い
  • 体力が低下している
  • 治療を受けられないケースがある
  • セルフケアが大変

 

治療費が高い

自由診療のインプラントは、治療費が高額です。1本あたり30~50万円が相場ですが、インプラントの本数や部位、顎の骨の状態などによって治療費は異なります。さらに、手術後はメンテナンスのために定期的に通院する必要があり、通院費用も発生します。

「インプラントの治療を受けたいけれど、治療費の支払いがきつい」と感じる高齢者は少なくありません。高齢になると、定期的な受診が必要な病気を抱える人も増えてきます。人によっては、複数の診療科で受診する必要があることも。

近年、物価の高騰や医療・介護保険料の引き上げなども相まって、インプラントの治療費を負担に感じる高齢者はさらに増える可能性があります。

 

治療期間が長い

一般的に、インプラント治療では、インプラント体を埋め込み被せ物が完成するまで、3ヶ月~半年程度かかります。骨の状態によっては、治療期間がさらに長引くこともあるでしょう。

高齢になると体力が低下して、長期的且つ定期的な通院が難しくなることも考えられます。

さらに免許証を返納したことで交通手段が電車やバスのみになり、通院を負担に感じてしまうことも。

また、病気やケガで寝たきりになり、治療自体が途中で終わる可能性もあります。

 

体力が低下している

インプラント治療では、歯茎を切開したり顎の骨を削ったりと外科手術を行います。身体への負担は、通常の抜歯とほぼ同じですが、それに耐えられる体力がなくてはいけません。

高齢になると、人によっては手術を受けられるだけの体力がなく、インプラント手術を受けることが難しい場合があります。

 

治療を受けられないケースもある

自己免疫疾患をお持ちの方は、インプラント治療が受けられない可能性があります。具体的には、高血圧や糖尿病、リウマチや全身性エリテマトーデスなどです。

また、ビスフォスフォネート製剤という薬剤を飲んでいる方も、治療を受けられません。外科処置の影響により、骨が壊死するほか顎の骨ごと取らなければいけない可能性があります。ただし、約3ヶ月休薬すれば、インプラント治療を受けて良いと言われています。

インプラント治療には顎の骨が一定量必要ですが、高齢者には歯周病を患っている方が多いため、顎の骨の量が足りず治療を受けられないことがあるのです。そのほか、もともと骨が薄い方や骨粗しょう症の持病がある方も、手術できない可能性があります。

厚生労働省(2013)平成25年 歯科インプラント治療指針

 

セルフケアが大変

インプラント治療は、自宅でのセルフケアが欠かせません。しかし、老後は視力や手の器用さが低下するため、適切なブラッシングやフロスの使用が難しくなることも。

セルフケアが不十分だと、インプラント周囲炎という病気を引き起こす恐れがあります。インプラント周囲炎になると、歯茎だけでなく顎の骨まで影響を及ぼし、最悪の場合、インプラントが脱落することもあります。

 

老後にインプラント治療を受けるメリット

老後のインプラント治療はデメリットばかり気になってしまう人もいますが、メリットも多数あります。メリットは、以下の5つです。

  • しっかり噛めるようになる
  • 見た目が若々しくみえる
  • 認知症などのリスクが低下する
  • 会話を楽しめる
  • 取り外す必要がない

 

しっかり噛めるようになる

インプラントは、味や食感を感じながら、しっかりと噛んで食事を楽しむことが可能です。

なぜなら、インプラントは顎の骨に埋め込まれたチタン製のねじで支えられているため、歯茎の上にしっかりと固定されているからです。

天然歯と同じように噛め、味を感じられるのは大きなメリットといえるでしょう。

 

見た目が若々しくみえる

インプラントは、入れ歯のように支えるためのフックや不自然な歯ぐきがなく、見た目が自然です。一般的に、歯が抜けると老け込んだ印象になりやすいですが、インプラントでは歯並びをきれいにするため、見た目が若々しくみえます。

 

認知症などのリスクを下げる

歯が少ないと食べ物を噛む力(咀嚼能力)が落ち、認知症やアルツハイマーになるリスクが高くなりやすいです。

しかし、口から食べてしっかりと噛むことで脳に刺激を与え、認知症の予防にもつながります。そのため、たとえ天然の歯を失っても、インプラントなどの治療で食べる機能を取り戻すことが可能です。

 

会話を楽しめる

歯を失ったままだと、発音しづらいこともあります。また、入れ歯を使うと不慣れであったり、不具合があったりして、会話しづらくストレスに感じる方もいるでしょう。

一方、インプラントであれば本物の歯に構造が近いため、入れ歯のようにずれる心配もなく、会話を楽しめます。

 

取り外す必要がない

高齢になると入れ歯にする方も多いですが、入れ歯は一度取り外して、入れ歯専用のブラシで磨くため、手間がかかります。また、一日の終わりには洗浄液に浸ける必要があります。

それに対して、インプラントはブラッシングやフロスをするだけなので、取り外して洗浄する必要がありません。

 

老後にインプラント治療を受ける際の注意点

老後にインプラント治療を受ける際の注意点は、以下の3つです。

  • インプラント治療を専門とした歯科医院を選ぶ
  • 持病がある場合はかかりつけ医に相談する
  • 治療開始は早めに

 

インプラント治療専門の歯科医院を選ぶ

インプラント治療は、歯科医師の経験や知識が必要な治療法です。「安いから」「近所だから」などの理由で、歯科医院を安易に選ぶのはやめましょう。

治療を安全に行うためには、術前に骨の状態を歯科用CTなどで診断する必要があります。特に、高齢になると、歯周病や骨粗しょう症によって骨が弱っていることがあります。

骨が不足している場合、骨造成などの処置によってインプラント治療が可能になりますが、そのような高度な治療を提供できる歯科医院はさほど多くありません。

インプラント治療で悲惨な結果にならないためにも、インプラント治療専門の歯科医院を選ぶことをおすすめします。

 

持病がある場合はかかりつけ医に相談する

高血圧や糖尿病、心臓病などの持病がある場合、インプラント治療ができない場合もあります。ただし、医師の許可を得て検査を受ければ治療が可能なケースもあります。持病があるからとあきらめず、まずは、かかりつけ医に相談してみてください。

 

治療開始は早めに

インプラント治療を先延ばしにしていると、加齢による体力低下や骨密度の低下で、手術のハードルは上がる一方です。体力があるうちにインプラント治療を始めることで、インプラント治療の成功率も高まるでしょう。

なお、インプラント治療は長期的に通院することになるため、費用面でも計画的な準備が必要です。

 

インプラントの寿命を延ばす方法

インプラント治療をすれば、治療が完了するわけではありません。先述した通り、メンテナンスを続けることで、インプラントの持ちが良くなります。日々の生活で注意したいことは、以下の5点です。

  • 丁寧なブラッシング
  • 適度な運動
  • 栄養価の高い食事
  • 禁煙する
  • マウスピースを装着する

 

丁寧なブラッシング

インプラントは汚れが溜まりやすいため、丁寧にブラッシングしてください。高齢になると筋力や視力の低下により指先を思うように動かせなくなったり、磨き残しが増えてしまう傾向にあります。

ブラッシング時には、電動歯ブラシやデンタルフロスなどのケア用品も上手に活用してみてください。自分でブラッシングするのが難しいときは、家族や介護スタッフに協力してもらうのもおすすめです。

 

適度な運動

インプラントの外科処置から2~3日経過したら、太陽の光を浴びて散歩するなど適度な運動を行いましょう。日光浴運動を行いビタミンDを生成すると、骨が強くなり骨が再構築されやすくなるのです。

 

栄養価の高い食事

栄養価の高い食事も、インプラント体と周囲骨との結合を進めるために必須です。1日3食、栄養バランスを考えた食事を意識しましょう。

ひとり暮らしをしている高齢者の方は、ひとり分の食事を作るのが億劫になり、出来合いのもので済ませてしまう人も少なくありません。出来合いのものでも、栄養が偏らないように野菜を多めに摂取したりと工夫してみてください。

 

禁煙する

喫煙の習慣がある方は、禁煙をおすすめします。喫煙により、血管が収縮し血流が悪くなってしまい、インプラント体が骨の結合しにくくなるのです。さらに、歯周病が悪化する恐れもあります。インプラント治療をきっかけに、禁煙することを検討してみてください。

 

マウスピースを装着する

歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合、歯周病が進行したり知覚過敏の症状が出たりすることがあります。とはいえ、歯ぎしりや食いしばりは寝ている間無意識で行っていることがほとんどです。

インプラントへの負担を軽減するには、マウスピースの装着をおすすめします。就寝中にマウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりによる負荷を軽減することが可能です。

 

老後のインプラントについてよくある質問

老後のインプラントについてよくある質問をご紹介いたします。

  • 老後にインプラント治療をするリスクはありますか?
  • インプラントは老後も問題なく使えますか?
  • 誰でも老後にインプラント治療を受けられますか?
  • 老後に自分で動けなくなった場合、インプラントはどうなりますか?
  • インプラントが脱落してしまったらどうなりますか?

 

老後にインプラント治療をするリスクはありますか?

老後にインプラント治療を受けたからというよりも、インプラントは外科手術をともなう治療であるため、若者でも高齢者であってもリスクがあります。インプラントのリスクには、手術中のリスクと手術後のリスクがあります。詳しい説明は以下のリンクをご覧ください。

インプラントのリスク

 

インプラントは老後も問題なく使えますか?

インプラントの耐久性は高いですが、長持ちさせるには適切なケアや定期的な歯科検診が必要です。老化やインプラント周囲の組織の変化により、インプラントに問題が生じる可能性があります。

そのため、定期的な歯科検診やメンテナンス、健康管理を通じて、インプラントの状態を維持することが重要です。

 

誰でも老後にインプラント治療を受けられますか?

老後に、インプラント治療は誰でもできるわけではありません。例えば、糖尿病や高血圧、心疾患などの持病がある人、歯周病や虫歯など口腔状態がよくない人は、老後にインプラント治療を受けることは難しいでしょう。

ただし、持病があっても現在の健康状態がよければ、インプラント治療ができる可能性もあります。そのほか、喫煙している人、顎の骨の量が足りない人、メンテナンスのため定期的に通うのが難しい人なども、インプラント治療を受けることは難しいです。

 

老後に自力で動けなくなった場合、インプラントはどうなりますか?

一般的に、老後に自力で動けなくなった場合、自宅での介護や施設での介護など介護サービスの利用、身近な家族や友人によるサポート、医療やリハビリテーションを受けることが多いです。しかし、健康状態やサポートの有無などによっても異なります。

また、将来、自動車や自転車の運転が困難になることも考慮して、通院方法を検討しておくことも大切です。

 

インプラントが脱落してしまったらどうなりますか?

対処法は、何が脱落したかによって異なります。被せ物の場合、そのまま再装着したり修理したりすることで元に戻ることが多いです。

しかし、人工根であるインプラント体が脱落した場合、再手術が必要です。保証期間内であれば無料で再手術できるケースもありますが、保証内容は医院によって異なるので治療前に保証内容をしっかりと確認しておくことをおすすめします。

 

老後の生活の質も視野に入れ、まずはインプラント治療が可能か相談

インプラント治療は、高齢者だからといってデメリットが大きくなるわけではありません。老後のQuality Of Life(生活の質)を考えると、インプラント治療をすることでしっかり噛んで食事を楽しめたり健康が維持されたり、認知症などのリスクを下げたりすることが可能になります。

ヨクシオファミリー歯科佳道では、インプラント世界一のスペシャリストから指導を受けた経験豊富な歯科医師やスタッフが在籍しています。

当院の歯科CTでは、患者様の骨の形状や、神経や血管の位置など様々な情報を精密に把握し、大掛かりな骨移植など幅広い症状に対応可能です。「インプラント治療で老後悲惨なことになった」と後悔しないためにも、お気軽にご相談ください。

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この記事の監修医師
ヨクシオファミリー歯科住道
小川 浩之
患者様がご自身の歯を清掃しやすい環境を整えるお手伝いをすることです。それぞれの患者様には目指すゴールがあり、その実現には正しい情報が欠かせません。その情報をお伝えするのは私たちの役割だと考えています。これまで培ってきた知識と経験を最大限に活かし、患者様と一緒に最適なゴールを見つけ、前進していけるよう全力でサポートいたします。監修者プロフィール詳細を見る⇒

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