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2026.08.03

口呼吸が歯並びを悪くする?出っ歯・口ゴボになる仕組みを解説

「歯並びは遺伝だから仕方ない」と思っていませんか?実は、日常の「口呼吸」が歯並びに影響しているケースもあります。
口呼吸とは、本来鼻で行うべき呼吸を口で行う状態のことです。意識していなくても、気づけば口が開いている・口の中が乾きやすい・朝起きると喉が渇いているという方は、口呼吸が習慣になっているかもしれません。
口呼吸が続くと、舌の位置や口周りの筋肉のバランスが崩れ、歯やあごの発育に影響を与えます。出っ歯や歯列の狭まり、口ゴボ、噛み合わせの乱れなどは、口呼吸が原因の一つとなっていることがあります。 この記事では、口呼吸が歯並びに与える影響と、そのメカニズムを解説します。

 

口呼吸が歯並びに影響する理由

歯並びは遺伝だけで決まるものではありません。歯の位置は、舌・唇・頬の筋肉のバランスによって保たれています。 このバランスが崩れると、歯は徐々にずれていきます。
鼻呼吸をしているとき、舌は上あごに軽く触れた位置(スポット)にあります。この舌の位置が上あごを広げる自然な力となり、歯列が正しい幅に保たれます。
一方、口呼吸になると口が開くため、舌が下がって低い位置に落ちます。舌が上あごを押す力がなくなり、代わりに頬の筋肉が内側から歯を押す力だけが残ります。この状態が続くことで、歯並びにさまざまな乱れが生じていきます。

 

口呼吸が引き起こす歯並びへの5つの影響

前歯が前へ出やすくなる(出っ歯)

口が開いた状態では、本来前歯を内側に押さえる役割を持つ唇の力が弱くなります。唇が閉じていると前歯に対して「内側へ押す力」がかかりますが、口が開いていると唇はただ垂れているだけの状態になり、この力がほとんど働きません。
舌が低い位置にあると、前歯を内側から支える力が弱くなり、 外側への力のバランスが崩れます。こうして前歯が少しずつ前方へ傾いていき、出っ歯(上顎前突)につながります。
出っ歯は見た目の問題だけでなく、口が閉じにくくなるためさらに口呼吸が助長されるという悪循環も生まれやすい状態です。

歯列が狭くなる

舌が正しい位置(上あごのスポット)にあると、上あごの成長を横方向に広げる力が加わります。しかし口呼吸で舌が下がると、この力が失われます。
頬の筋肉だけが内側から押す力として残るため、上あごが横に広がらず、前後に長い狭いアーチ状の歯列になっていきます。歯が並ぶスペースが足りなくなることで、歯が重なって生えたり(叢生・乱杭歯)、八重歯になったりする原因になります。

噛み合わせが乱れる

上あごの発育が不十分になると、上下のあごのバランスが崩れていきます。また、舌が低い位置にあることで下あごが下がりやすくなり、上下の噛み合わせが正しく形成されにくくなります。
開咬(上下の前歯が噛み合わずに隙間が残る状態)や、交叉咬合(上下の歯列の幅が合わず横にずれる状態)など、さまざまな噛み合わせの問題につながることがあります。噛み合わせの乱れは、特定の歯への過剰な負担・顎関節症・消化への影響など、口腔内にとどまらない問題を生じさせることもあります。

口ゴボになりやすい

口ゴボとは、唇や口元全体が前方へ突出して見える状態です。前歯が前に傾くことで唇が押し出され、横顔の印象に影響することがあります。
口が閉じにくいため無理に唇を閉じようとすると、唇の下(オトガイ部)に梅干し状のしわが寄るのも、口ゴボ・出っ歯の方によく見られる特徴です。
口ゴボは横顔の印象に大きく影響するため、審美的に気になっている方も多い悩みですが、根本には歯並びや骨格の問題があります。

虫歯・歯周病のリスクも高くなる

口呼吸は歯並びへの影響だけでなく、虫歯・歯周病のリスクを高める原因にもなります。
口が開いている状態では口腔内が乾燥しやすくなります。唾液には細菌の増殖を抑えたり、虫歯の原因となる酸を中和したりする働きがあります。 口腔内が乾いて唾液が減ると、この防御機能が低下し、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすい環境になります。
歯並びが乱れると磨き残しも増えるため、口呼吸によって乾燥した口腔内で細菌が増えやすくなるという二重のリスクが生じます。「丁寧に磨いているのに虫歯ができやすい」という方は、口呼吸が一因になっている可能性も考えてみてください。

 

自分は口呼吸?まずはセルフチェックしてみましょう

口呼吸は無意識に行っていることが多く、自分では気付きにくいものです。まずは、次の項目に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

□ 朝起きると口や喉が乾いていることが多い
□ 気付くと口が開いていることがある
□ 鼻づまりや慢性的な鼻炎がある
□ 唇が乾燥・荒れやすい
□ 口臭が気になることがある
□ いびきをかく、または寝ているときに口が開いていると言われたことがある

2~3項目以上当てはまる場合は、口呼吸の習慣がある可能性があります。
口呼吸は自覚しにくい習慣ですが、放置すると歯並びや噛み合わせだけでなく、虫歯や歯周病のリスクにも影響することがあります。

 

口呼吸と歯並びの悪化は「鶏と卵」の関係

ここまで「口呼吸が歯並びを悪くする」という流れで解説しましたが、逆のパターンもあります。歯並びが乱れている(特に出っ歯・歯列が狭い)と、唇が閉じにくくなり、口が自然と開きやすくなります。口が開くことで口呼吸が習慣化し、さらに歯並びが悪化する——という悪循環が生じることがあります。
「口呼吸が先か、歯並びの乱れが先か」は人によって異なりますが、どちらが原因であっても、放置すると互いに悪化させ合う関係にあります。気になる方は早めに歯科医院で相談することをおすすめします。

 

口呼吸による歯並びの乱れは改善できる?

口呼吸そのものへのアプローチとして、耳鼻科での鼻詰まりの治療・口テープなどの就寝時のケア・MFT(口腔筋機能療法)による舌や口周りの筋肉トレーニングなどが挙げられます。
すでに歯並びや噛み合わせに乱れが生じている場合は、矯正治療で歯列を整えることが根本的な解決につながります。歯列が整うことで唇が閉じやすくなり、鼻呼吸に移行しやすくなるというプラスの効果も期待できます。

 

口呼吸が体全体に与える影響

口呼吸は歯並びだけでなく、全身の健康にもさまざまな影響を及ぼすことが知られています。知っておくことで、口呼吸を改善するきっかけにもなるでしょう。知っておくことで、口呼吸を改善するモチベーションにもつながります。
鼻には吸い込んだ空気の温度・湿度を調整し、細菌やウイルスをフィルタリングする働きがあります。口呼吸ではこのフィルター機能が働かないため、冷たく乾燥した空気や細菌・ウイルスが直接のどや気道に入り込みます。風邪・扁桃炎・インフルエンザにかかりやすくなるのはこのためです。
また、口呼吸によって口腔が乾燥すると口臭が生じやすくなります。唾液が減ることで口の中の細菌が増え、臭いの原因物質が発生しやすくなります。「自分の口臭が気になる」という方の中には、口呼吸が原因になっているケースがあります。
さらに、睡眠の質にも影響します。口呼吸はいびきの原因になりやすく、睡眠時無呼吸症候群と関連するケースもあります。睡眠の質が下がると日中の疲労感・集中力の低下にもつながるため、口呼吸の改善は体全体の健康にもメリットがあります。

 

口呼吸を改善するためにできること

口呼吸の改善は、歯並びの悪化を防ぐだけでなく、お口の健康を維持するためにも大切です。原因によって適した対策は異なるため、まずは自分に当てはまるものを確認してみましょう。

改善方法 こんな方におすすめ 内容
耳鼻科を受診する 鼻づまりや慢性的な鼻炎がある方 アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、鼻中隔湾曲などが原因の場合は、まず鼻の症状を改善することが大切です。
MFT
(口腔筋機能療法)
舌の位置や口周りの筋力が気になる方 舌や口周りの筋肉を鍛え、正しい舌の位置や鼻呼吸を習慣づけるトレーニングです。
就寝時の口テープ 寝ている間に口が開いてしまう方 医療用や専用の口閉じテープを使用し、睡眠中の口呼吸を防ぐサポートをします。
矯正治療を検討する 歯並びや噛み合わせが気になる方 すでに歯並びへの影響が出ている場合は、原因への対策とあわせて矯正治療を検討することもあります。

※原因やお口の状態によって適した改善方法は異なります。口呼吸の原因が改善されないまま矯正治療だけを行うと、歯並びが後戻りする可能性もあるため、原因への対策と歯並びの治療を並行して進めることが大切です。気になる症状がある場合は、自己判断せず歯科医院で原因を確認しましょう。

 

口呼吸と歯並びのお悩みはヨクシオ歯科 大東住道へご相談ください

口呼吸は、歯並びや噛み合わせだけでなく、虫歯や歯周病のリスクにも影響する可能性があります。しかし、ご自身では口呼吸が習慣になっていることに気付いていない方も少なくありません。また、歯並びの乱れは口呼吸が原因となる場合もあれば、歯並びが原因で口呼吸になっている場合もあり、それぞれに合った対応が必要です。
ヨクシオ歯科 大東住道では、歯並びだけでなく、噛み合わせや舌の位置、口腔習癖なども含めてお口の状態を確認し、一人ひとりに適した治療方法をご提案しています。「口がいつも開いてしまう」「歯並びが気になる」「口呼吸を改善したい」とお悩みの方は、一人で悩まず、お気軽にヨクシオ歯科 大東住道までご相談ください。

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この記事の監修医師
ヨクシオファミリー歯科住道
小川 浩之
患者様がご自身の歯を清掃しやすい環境を整えるお手伝いをすることです。それぞれの患者様には目指すゴールがあり、その実現には正しい情報が欠かせません。その情報をお伝えするのは私たちの役割だと考えています。これまで培ってきた知識と経験を最大限に活かし、患者様と一緒に最適なゴールを見つけ、前進していけるよう全力でサポートいたします。監修者プロフィール詳細を見る⇒

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