2024.07.08
歯並びが良い口ゴボは治すべきか?治療の選択肢と費用を解説
横顔にコンプレックスがありますか?写真や鏡に写った自分の横顔に不満を感じるなら、「口ゴボ」が原因かもしれません。正面から見ると歯並びは良いのに、なぜ?と思ったことはありませんか。本記事では、歯並びが良くても口ゴボで悩む方に向けて、原因や治療の必要性、放置するリスク、治療の選択肢や費用などについて解説していきます。
口ゴボとは?
口ゴボは、口元が前に出ている状態を指します。例えば、横から見たときに唇が前に突き出ている状態です。これは、上と下の前歯が前に出ているために起こります。鏡で横顔を見たときに、鼻先と顎先を結んだ線(エステティックライン)に対して唇が外側に出ていると、口ゴボの可能性がある、というわけです。治療して突出感が改善されると、横顔のラインが美しくなるでしょう。
歯並びは良いのに口ゴボになる原因とは?
歯並びが良くても口ゴボになる原因は以下の通りです。
骨格の遺伝
上顎骨や下顎骨の成長バランスが崩れると、口元が前に突出することがあります。上顎が前に出過ぎている、または下顎が後退していると、口ゴボの原因となります。顔の骨格や筋肉の特徴は遺伝の影響を受けるので、家族に口ゴボの人がいるとその傾向が現れやすいです。
歯のはえている角度や位置
上の前歯が前方に傾いている、または下の前歯が後方に傾いていると、口元が前に出て見えます。歯列のアーチが前方に広がっている場合も、口ゴボの一因となります。
口元の軟組織(皮膚や筋肉)の問題
唇の周りの組織に問題があるかもしれません。唇が厚かったり、口の周りの皮膚が厚いと、口が前に出て見えることがあります。
子どもの頃の癖や習慣
幼少期に以下の癖や習慣があると口ゴボになります。
- 口呼吸
- 柔らかいものばかり食べる
- 指しゃぶり
- 舌で前歯を押す
歯並びが良い口ゴボでも矯正治療はすべき?放置するリスクとは
口ゴボでも歯並びが良いなら、必ずしも治療する必要はありませんが、放置した場合のリスクもあります。
口腔機能の問題
以下のような問題があるなら、治療をおすすめします。特に、口呼吸が増えると全身の免疫力が下がるので注意してください。
- 発音しづらい
- 食べにくい
- 噛み合わせが悪い
- 口を閉じにくい
- 口呼吸になってしまう
顎関節症と消化器への影響
噛み合わせが悪くなると、顎関節に負担がかかり、顎関節症のリスクが高まります。また、食べ物をうまく噛み切れずに、胃腸や消化器に負担をかける恐れもあります。
虫歯や歯周病リスクの上昇
口ゴボだと歯磨きがしにくいために磨き残しが増え、虫歯や歯周病になりやすくなります。また、磨き残しや食べ物のカスが溜まると、口臭の原因になります。
見た目の問題
口元の出っ張りにより、顔のバランスが悪く見えます。自尊心や社会的な自信に影響を与えることもあるでしょう。改善することで笑顔や会話に自信が持て、人生の大きな転機になるかもしれません。
口ゴボを自力で治す方法はある?
結論から言うと、口ゴボは自力で治すことは難しいです。多くの場合、遺伝による骨格の問題、子どもの頃の習慣や癖が原因となっています。まだ成長期の子どもであれば、口ゴボの原因となる癖を止めさせたり予防したりして、悪化を防ぐことはできるでしょう。しかし、大人の場合はすでに顎が発達し終えているので、自力で治すのは不可能です。
口ゴボでも歯並びが良い場合の矯正方法
歯並びが良くても口ゴボで悩む方に向けた治療には、いくつかの選択肢があります。当院で提供している矯正治療は以下の通りです。
ワイヤー矯正(表側)
歯の表側にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、それをワイヤーで連結して歯を動かす矯正方法です。ワイヤーを調整することで歯並びを整えていきます。この方法はもっともスタンダードな歯列矯正で、多くの症例に対応可能です。
舌側矯正(リンガル矯正)
舌側矯正(リンガル矯正)とは、歯の裏側(舌側)に矯正装置を取り付ける方法です。装置が見えにくいため、審美的な利点があります。外側からはほとんど見えないため、見た目を気にせずに矯正治療が行えます。
インビザライン(マウスピース矯正)
マウスピース矯正は、透明な取り外し可能なマウスピースを使って歯を少しずつ動かし、歯並びを整える矯正方法です。マウスピースは患者様の歯型に合わせてカスタムメイドされ、数週間ごとに新しいマウスピースに交換して治療を進めます。目立ちにくく、取り外しができるため、食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。
セラミック矯正(ラミネートベニア)
歯の表面を少し削り、セラミックの素材を強力な接着剤で貼り付ける治療法です。軽度の口ゴボや歯の向きや並びに問題がある場合、セラミック矯正で対応できることがあります。根本的な治療ではありませんが、他の矯正に比べて費用が安く、治療期間も短いという利点があります。
歯並びは良くても重度な口ゴボを治すなら美容整形や外科矯正
口ゴボで歯並びが良くても、あまりにも変形して顎の骨が出ている場合には外科的な手術(顎変形症手術)が必要になることがあります。顎変形症手術は、上顎と下顎の位置や大きさの異常によってバランスが合っていないため、噛み合わせがズレているのを治す手術です。
具体的には、上顎や下顎の骨の位置を調整し、正しい位置に移動させることで噛み合わせを改善し、顔のバランスを整えることを目的としています。口ゴボもこの手術で改善できますので、まずは矯正歯科医に相談してください。
歯並びは良い口ゴボの矯正費用の目安
以下は安岡デンタルオフィスの費用の目安です。いずれも税込み価格、抜歯は別料金です。ただし、個人の状況により金額が変動することがあります。
ワイヤー矯正 | データ収集 ¥22,000
診断 ¥33,000 装置 上下表 ¥935,000 コンビネーション ¥1,155,000 リンガル ¥1,320,000 片顎 ¥495,000 調整料 ¥3,300/月 |
マウスピース矯正(インビザライン) | データ収集・診断 ¥55,000
上下顎: ¥1,045,000 片顎:¥715,000 モデレートパッケージ (上下顎):¥550,000 モデレートパッケージ (片顎):¥440,000 |
セラミック矯正(ラミネートべニア) | ¥110,000 |
口ゴボでも歯並びが良いと抜歯は不要?
軽度の口ゴボの場合、抜歯せずに治療できることがあります。成長期の子供や若者では、顎の成長を利用して歯列を広げたり、奥歯を後ろに移動させてスペースを作ったりします。また、歯と歯の間のエナメル質を少し削ってスペースを作ることもあるでしょう。しかし、重度の出っ歯や口ゴボ、目指すゴールによっては、抜歯が必要になることもあります。
住道で歯並びが良い口ゴボを治すなら、ヨクシオファミリー歯科住道
歯がきれいに並んでいても、口元の形に影響することはあります。特に横から見たときに気になる方は、矯正治療を考えてみるのもいいかもしれません。ワイヤー矯正やインビザライン、セラミック矯正など、いろいろな選択肢があります。費用や治療期間は方法によって違うので、矯正歯科医に相談して、自分のゴールに合った方法を見つけましょう。
ヨクシオファミリー歯科住道では、最新の技術と経験豊富な専門医が3Dスキャナーを使って、最良の治療計画を提案し、一人ひとりに合った矯正治療を行っています。お口の形を整えて、横顔も美しくしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。