2024.05.31
ホワイトニングの持続期間はどのくらい?注意ポイントや持続期間を伸ばす対策も説明
それなりのお金をかけて歯を白くするホワイトニングですが、その持続期間が気になる人も多いのではないでしょうか。
お金をかけて施術するだけに、中途半端な期間で効果がなくなってしまうを損をしたような気持ちになってしまいます。
本記事では、ホワイトニングの持続期間を始めとして、長く維持するためのポイントや注意すべきポイントについて詳しく説明しています。
一般的なホワイトニングの持続期間
一般的にホワイトニングの持続期間はどのくらいなのでしょうか。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの持続期間を紹介します。
オフィスホワイトニングは3〜6か月
オフィスホワイトニングは歯科医院に通院して、歯科医師や歯科衛生士の施術をうけるホワイトニングです。薬剤を塗布して光をあてます。
ホワイトニングの効果はおおよそ3〜6か月程度であまり長くありません。オフィスホワイトニングは歯の表のみを漂白するため、効果は短くなりがちです。
濃度が高い薬剤を使っているため即効性は高く、一度の施術で理想の白さを実現できる可能性もあります。
1回〜数回の施術で白くできるため、急ぎで効果を得たい人におすすめです。
ホームホワイトニングは約1年
ホームホワイトニングは歯科医院で専用のマウスピースを作成して、自分で薬剤を塗布します。1回の施術につき数時間ほどの装着を繰り返す方法を一定期間行うため、持続期間はオフィスホワイトニングよりも長く、約1年です。
歯の表面だけでなく、内側の象牙質の黄ばみからじわじわ白くするため、効果が長くなります。
使う薬剤の濃度が低いため、効果が出るまで最低でも数週間、長い場合では数ヶ月ほど時間が必要です。
一度白くなると、その効果は長続きします。
ホワイトニングで使用する薬剤
オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング双方に言えることですが、使用する薬剤の種類によっては、飲食制限が設けられることがあります。
過酸化水素や尿素が歯に浸透するときに、一時的に歯の内部が脱水状態になり、外部の成分を吸収しやすくなるためです。着色しやすい状態で自由に飲食してしまうとホワイトニングの意味がなくなってしまいます。
その他、施術中や施術後に痛みを感じることもあります。
近年ではこのようなデメリットを解消するために、新しいホワイトニングの手法も登場しています。
過酸化水素と同時に短鎖分割ポリリン酸を使用するホワイトニングでは、歯の内部が脱水状態になりにくいため、痛みは最小限に止められます。施術後の飲食制限も不要です。
ポリリン酸は体内にもともと存在する成分で、歯の表面をコーティングして着色を防ぐなどの性質を持っています。
そのため、痛みが少ない特徴の他、白さの持続も期待出来るホワイトニングの方法として幅広く利用されています。
ホワイトニングの効果を長く維持し続けるには
ホワイトニングの効果を長く維持し続けるために必要なことを3つのポイントにて説明します。
- こまめな歯磨き
- 着色しやすい飲食物を避ける
- 歯科医師のクリーニングを受ける
こまめな歯磨き
歯の磨き残しは、色素沈着を引き起こします。こまめな歯磨きでブラッシングは丁寧におこないましょう。ブラッシングを丁寧にすると、色素沈着の原因となる汚れを取り除くことができます。
また、歯の表面や歯間に汚れが残ったままでは薬剤がうまく浸透せずに、仕上がりムラの原因にもなります。
歯磨きの際は歯磨き粉選びにも注意しましょう。研磨剤が入っている歯磨き粉は表面が傷つくため着色しやすい歯になってしまいます。できるだけ、ホワイトニング用の歯磨きを選びましょう。
ホームホワイトニングでは、マウスピースを装着する前にホワイトニング用の歯磨き粉を使ってしっかりと歯磨きを行います。
着色しやすい飲食物を避ける
色が濃い食べ物や飲み物は歯の表面に色素が沈着しやすいため、注意が必要です。
次のような食べ物や飲み物を摂取する場合には、気をつけましょう。
- カレー
- チョコレート
- ミートソース
- ソースやケチャップを使った料理
- コーヒー
- 紅茶
- 赤ワイン
- コーラ
- 日本茶
- ウーロン茶
一切食べてはいけない、ということではありませんが、少なくとも早めに歯磨きはしたいところです。歯磨きが難しい場合は、口をゆすぐだけでも良いです。
食べ物の他に、タバコも歯の汚れの原因となります。タバコに含まれるヤニが歯に沈着して茶色くくすんでしまいます。
より歯を白くしたい場合、禁煙が良いですが、できない場合は喫煙本数を減らすなどして、ホワイトニング効果を上げましょう。
歯科医師のクリーニングを受ける
歯科医院では、専門的な歯のクリーニングができます。費用はホワイトニングよりも安価で、気軽に利用できます。
定期的に歯の表面をクリーニングすると、再び着色しにくい歯になります。歯のクリーニングは再着色を防ぐだけでなく、虫歯や歯周病予防のも効果的です。
ホワイトニングの注意ポイント
ホワイトニングを検討するときに抑えておきたい注意ポイントを2つ紹介します。
おもったより歯が白くならないケース
ホワイトニング剤を使っても歯が白くなりにくい人は、次の2つの原因が考えられます。
- フッ素(フッ化ナトリウム)コーティングをしている
- 着色成分が根強く歯垢がある
フッ素にはホワイトニング剤が歯に浸透するのを止めてしてしまう効能があるため、フッ素コーティングをしている人はホワイトニングの効果が十分に得られない可能性があります。
フッ素は虫歯予防に高い効果を発揮するため、ぞんざいにはしたくありません。歯の健康と審美性どちらを取るか悩ましいところです。
ホワイトニングをした後のフッ素コーティングの利用は推奨されているので、ホワイトニング前はフッ素の施術は控えておくと良いでしょう。
着色が強い場合や歯石がついている場合もホワイトニングの効果が出にくいため、まずは歯のクリーニングからホワイトニングへ移行する選択肢も有効です。
ホワイトニングができない人
次の状況に該当する人は、ホワイトニング非推奨です。
理由と合わせて一覧表にまとめました。
ホワイトニングができない人 | 詳細 |
妊娠中および授乳中の女性 | 妊娠中・授乳中の女性はホワイトニングを推奨できません。ホワイトニングによる妊婦や胎児への影響の研究が十分ではなく、安全性が保障されていないためです。 |
無カタラーゼ症の人 | カタラーゼには、ホワイトニング薬の成分でもある過酸化水素を分解する働きがあります。カタラーゼがないと、過酸化水素を分解することができません。結果として過酸化水素が体内へ残ることになります。 カタラーゼが、体内に長時間・高濃度で残ると組織を壊死させてしまうこともあります。 |
歯の神経が死んでいる人 | 神経の有無によってホワイトニングの方法は異なります。歯の状態に合っていないホワイトニングを行うと、効果が出ない場合があります。ホワイトニングの前に入念なカウンセリングをうけましょう。 |
歯に詰め物をしている人 | 詰め物に対してのホワイトニングはできません。詰め物の色と歯の色の性質が異なり、詰め物本来の色はホワイトニングで分解することができないためです。 |
まとめ
ホワイトニングの持続期間は短くて3か月程度、ホームホワイトニングでは約1年程度持続します。
持続期間を伸ばすには、こまめな歯磨きとクリーニングが欠かせません。色がつきやすい食べ物も着色の原因になりますので要注意です。
状況次第ではホワイトニングそのものができない人もいます。施術前にはカウンセリングの上、歯科医師とよく相談しましょう。