2025.02.15
乳歯に歯石がつく原因と対処法|赤ちゃんの歯を健康に保つ秘訣

こんにちは!ヨクシオファミリー歯科住道です!
親御さんの中には「赤ちゃんや小さな子どもの乳歯に歯石がついてしまったけれど、どうすればいいのか分からない」と心配されている方も多いのではないでしょうか?
乳歯の歯石は多くの親御さんが直面する悩みの一つです。
この記事では、乳歯に歯石がつく原因、影響、安全な取り除き方、そして予防方法までを詳しく解説します。
さらに、歯磨きを嫌がる赤ちゃんへの対処法も紹介しますので、最後までお読みいただければ、乳歯のケアについて自信を持てるはずです!
このコラムは、特に赤ちゃんの歯石や虫歯を心配している親御さんや、正しい歯のケア方法を知りたい方に向けて書かれています。
お子さまの歯石や虫歯が気になっているご家族の方はぜひ最後までご覧ください!
乳歯に歯石がつくことはよくある?気になる原因を解説

歯石というと大人の永久歯に付着する汚れというイメージがあるかと思いますが、乳歯に歯石がつくのは珍しいことではありません。
赤ちゃんや小さな子どもであっても、普段の口内環境や生活習慣によっては、歯石が形成されやすくなります。
ここでは、歯石ができる仕組みとつきやすい特徴について詳しく解説します。
赤ちゃんや子どもの口の中で歯石ができる仕組み
前提として、歯石は、歯垢が唾液中のカルシウムやリンと結合して硬化することで形成されます。
赤ちゃんや小さなお子さんの唾液は、大人に比べて分泌量が少ないため、歯垢が溜まりやすい環境にあります。
また、歯磨きが不十分だと、歯垢が硬化して歯石に変わるリスクが高まります。
そういった背景からも、上手に歯磨きができない年齢のお子さんは親御さんの仕上げ磨きが大切だと言われているのです。
歯石がつきやすい赤ちゃんや子どもの特徴
歯石ができやすいかできにくいかは個人差があり、その上で普段の生活やお口の環境によっても異なります。
以下では、その中でも歯石が溜まりやすいお子さんの特徴についていくつかピックアップしてきます。
授乳後のケアが不足している場合
まだ授乳中のお子さんの場合、授乳後に口内の清掃をしないと、歯垢が残りやすくなります。
赤ちゃんは自分で口腔ケアができないため、毎日しっかりと見てあげることが大切です。
乳歯が生えてきたばかりの赤ちゃんは、歯ブラシが難しいこともありますので、そういった場合には清潔なガーゼで歯を拭いてあげるなど、授乳後はきちんとケアをする習慣をつけましょう。
市販の歯磨き用シートなどを使ってみるのもおすすめです。
歯並びが乱れている場合
お子さんも大人同様、歯が重なっている部分は汚れが溜まりやすいです。
乳歯が生えそろってくるタイミングで「もしかすると歯並びが悪くなっているかもしれない」「噛み合わせが気になる」など、歯並びが気になっている場合には、早めに歯科医院で歯並びや噛み合わせの相談をしておくと良いでしょう。
お子さんの歯並びは、早めに気づいて治療をすることで将来的な矯正治療の負担を軽減することができます。
矯正治療は、お子さんの成長に合わせて行うため、しばらくは様子をみるように指示を受けることもあります。
甘い食べ物の摂取が多いお子さん
お菓子やジュースは歯垢を増やす要因になります。
特にキャラメルやアメなど長時間お口の中に入れておくものや、甘味料・炭酸の入った飲み物は虫歯の原因にもなってしまうため、食べるときには時間を決めること、食べ終わったらしっかり歯磨きをすることを徹底していくことが大切です。
もちろん、しっかりケアをすれば、甘いものを断つ必要はありません。
美味しいおやつで虫歯や歯石の蓄積を引き起こさないためにも、リスクにならない食べ方をさせてあげるようにしましょう。
乳歯に歯石がついたときの影響とは?

歯石を放置すると、赤ちゃんやお子さんの歯や口内にさまざまな悪影響を及ぼします。
以下では、歯石による口腔トラブルやそのリスクについて解説していきます。
虫歯や歯肉炎のリスクについて
歯石のリスクは、年齢にかかわらず全ての方に知っておいていただきたいと思います。
まず、歯石があると、その表面に多くの細菌が付着します。
この細菌が虫歯や歯肉炎を引き起こす可能性があることは、多くの方がご存じでしょう。
こうしたリスクは、お子さんのお口でも同様です。
むしろ乳歯は永久歯の土台となるため、虫歯になると将来的な歯並びにも悪影響を及ぼします。
歯石を放置するとどうなるの?
一度できてしまった歯石は、自然に取れることはありません。
かといって放置するとさらに硬化し、取り除くのがどんどん難しくなってしまいます。
また、歯石が増えることで歯肉炎が悪化し、歯茎が腫れることもあります。
普段のブラッシングでは除去することができず、見た目にも健康面にもいいものではないため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。
乳歯の歯石を安全に取り除く方法

乳歯の歯石を取り除くには、安全で適切な方法を選ぶことが大切です。
以下では、安全に歯石を取り除いて健康なお口を維持するための方法を紹介します。
歯科医院で行う適切な歯石除去
歯石は、歯科医師が専用器具を使用して取り除くのが最も安全です。
歯科医院で行っているクリーニングは、スケーラーという歯石除去専用の器具を用いて一本一本丁寧に歯石を取り除いていきます。
歯茎を傷つけずに歯石を除去できるため、定期的に歯科医院でのケアを受けることをおすすめします。
自宅でできるケア方法と注意点
赤ちゃんの歯磨きは、赤ちゃん専用の柔らかい歯ブラシやガーゼを使用して行いましょう。
力を入れすぎると歯や歯茎を傷つける可能性があるため、優しく磨くことがポイントです。
また、仕上げ磨きが必要な年齢のお子さんについては、親御さんが一緒にケアに取り組み、細かい部分までチェックしてあげることが大切です。
歯石がすでについている場合は無理に取ろうとせず、必ず歯科医院を受診してください。
乳歯に歯石をつけないための予防策

歯石を完全に予防することは難しいかもしれませんが、日々の習慣として口腔トラブル予防を徹底することで、歯石によるお口のトラブルを防ぐことが可能です。
毎日の歯磨きで気をつけるポイント
赤ちゃんや小さなお子さんのケアでは、仕上げ磨きを1日1回は丁寧に行いましょう。
特に夜寝る前のケアは重要です。
歯ブラシに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシを取り入れることでさらに効果的なケアが可能です。
小さなお子さんはまだまだ歯ブラシを上手に使うことができません。
そのため、仕上げ磨きでは特に磨き残しができやすい部分を重点的にチェックしてあげるようにしましょう。
例えば下の前歯の裏側や奥歯の隙間などは汚れが溜まりやすいポイントになります。
食事習慣と歯石の関係
砂糖を多く含むお菓子や飲み物を控えることが歯石予防につながります。
また、だらだらと食事をする習慣を避け、食事後は必ず歯磨きを行いましょう。
甘いジュースや炭酸飲料のほかに、実はスポーツドリンクも虫歯リスクの高い飲みものと言われています。
飲み物はなるべくお茶やお水を習慣化することをおすすめします。
定期的な歯科検診の重要性
歯科検診は、歯石や虫歯の早期発見に加え、正しい歯磨き方法の指導を受けられる機会です。
乳幼児健診では、赤ちゃんの成長に合わせて適切なケアを学びましょう。
また、その後も定期的に歯科医院でブラッシングの指導を受けたり、お子さんのお口の健康チェックを習慣化したりすることも大切です。
子どもが歯磨きを嫌がるときの対処法

歯磨きが苦手というお子さんは、意外と多いのではないでしょうか。お口の中に歯ブラシを入れることを怖がったり、気持ち悪くなってしまったりするお子さんもいらっしゃいます。
歯磨きを嫌がる赤ちゃんやお子さんには、楽しく習慣化するための工夫が必要です。
楽しく習慣化するための工夫
例えば、歯磨きを歌やゲームと組み合わせることで、赤ちゃんが歯磨きを楽しむようになります。
また、親子で一緒に歯を磨くことで、赤ちゃんが安心感を持つことも大切です。
ある程度の年齢になったら、歯磨きの大切さについてお子さんに話をしながら仕上げ磨きをしてあげたり、親御さん自身がケアをしている姿を見せたりすることも、お口への関心を高めることに効果的です。
お子さんが自分で「歯磨きをしないといけない」と考えられるようになるまではあくまでも楽しみながら習慣化してあげることを重視しましょう。
そして自分で考えられるようになってきたら、ご家族で一緒にケアに取り組むことをおすすめします。
歯磨き成功へのステップ
お子さんが自分で歯ブラシを持つようになっても、しっかりとケアができるようになるまでには長い期間が必要です。
トレーニングの間は、最初は短い時間から始め、徐々に歯磨きに慣れさせましょう。
仕上げ磨きの際には、寝かせ磨きの体勢を取ることで、親が磨きやすくなるだけでなく、赤ちゃんの安全も確保できます。
まとめ|乳歯の歯石ケアで健康な歯を守ろう

乳歯の歯石は、放置すると虫歯や歯肉炎などのリスクを引き起こしますが、正しいケアと予防で対処できます。
とはいえ、小さなお子さんが自分で歯石ケアをすることはなかなか難しいと思います。
まずはご自宅でできることとして、歯磨きの習慣化というものがあります。
お子さんの年齢に合わせて、まずは楽しく、そしてお口の健康の大切さを一緒に考えていくようにしましょう。
一度できてしまった歯石は、ブラッシングで落とせなくなってしまうので、気になる汚れがあった場合にはすぐに歯科医院でクリーニングを受けましょう。
大切なお子さんの歯を守るために、毎日の丁寧なケアや定期的な歯科検診をぜひ取り入れてください。
本記事をお読みいただきありがとうございます。
何かご不明な点やお悩みがございましたら、ヨクシオファミリー歯科住道にお気軽にご相談ください。